感想 ∴ 終遠のヴィルシュ


今回は 終遠のヴィルシュ をプレイし終えましたので、感想を綴っていきたいと思います📝

今年は地獄のGWにするぞ!ということでお休みを使って一気にプレイするつもりだったんですが、なんやかんやで予定が入ってしまってお休み中に終わらず😱ここまでプレイが長引いてしまいました〜

先週の土日にはバンナムフェスがありお休みをゲームに費やせなかったので、お仕事が終わってお家に帰ってから睡眠を削ってプレイ!
睡眠削っても後悔ないくらいにはしっかり面白くて引き込まれた〜〜

プレイして友人がブラウル好きならやっとけと言ってくれた意味がわかりました……これは令和版ブラウルと言っても過言じゃない……それくらいお話がしんどいオブしんどいです
悲劇は悲劇なんですけど美しく悲痛な物語になっていて、オトメイトってこんなゲーム作るんだ?!とびっくりしました!こういうのってリジェットの専売特許だとばっかり……笑

わたしは悲劇が好きなオタクなのでぶっ刺さったんですが、これは駄目な人はひたすらに駄目なお話だな〜〜!!とも思ったので、むやみやたらに人には勧めづらいかなって思います
とりあえずブラウルをやったことがあって少しでも面白いなって思った人はやった方がいいのは間違いないです👌

攻略順は リュカ先生 → マティスくん → シアンさん → イヴ →アンクゥ → アドルフ でした!
イヴとアンクゥ、アドルフは攻略制限ありです🌟

すごいなと思ったのが、このゲームアドルフルートを見た後じゃないと他キャラクターのハッピーエンドが解放されないんです?!
なのでアドルフのハッピーエンドを攻略するまでひたすらにバッドエンド巡りの旅になります
もうそれだけで心折れちゃう人もいそうな尖ってる構成ですよね😵わたしも実際ちょっとエンドがきついルートがあって挫折しかけました……笑

正直なんでこのヘビーな内容のゲームが乙女ゲーマーの界隈で大ウケしてるのか理解に苦しむんですがどうなんでしょうね……?ショッキングな内容だからこそ引き込まれるってことなのかしら🤔
それともこういうショッキングな内容を好むオタクがこの界隈にはたくさん残ってるってことなのかな笑




下記よりキャラクター別感想




【リュカ・プルースト】

リュカ先生ルートは前半と後半の雰囲気がガラッと変わるお話で素直にめちゃめちゃしんどかった……

というのもリュカ先生は子供の元を回って勉強を教える訪問教師でして、数度教えを受けたセレスのことも可愛い生徒としてとても優しく包み込んでくれるんですよ
死神と呼ばれ不幸を呼ぶセレスに対して優しく受け入れ、不幸が起きたとしてもセレスのメンタルヘルスとか気にかけてくれるんですよ?!貴重な人材すぎてわたしはすぐ好きになっちゃいました

でもそれは表の顔で実はリライバーになることを良しとしないエクソシスト教団の教徒の一員であり、教祖の手先としてリライバーを屠る殺人鬼として暗躍していたのであった……!どうして……😭😭

なのでリュカ先生の助手として付いて過ごす前半はとても穏やかな日々だったのに、殺人鬼としての一面が発覚してからは鳥籠に閉じ込められて毎夜毎夜血塗れで苦しそうなリュカ先生を迎える日々に大変身

もちろんリュカ先生も自ら望んで殺人鬼となったのではなくて、エクソシスト協会に妹のナディアを人質に取られリュカ先生自身も薬漬けにされて洗脳されてしまい盲目的に教祖を信じてしまうようになってしまったんです
結局リュカ先生にかけられたこの呪いは解けず、重ねた罪はどのエンドでも全てリュカ先生に帰ってくるかのように悲劇の濁流が起きます

ナディアはその遺伝子を狂愛する教祖によって化け物に作り替えられ、その事実を目の当たりにしたリュカ先生は狂い果ててしまって……
憎きリライバーの生みの親シアン・ブロフィワーズを殺すため通った道を全て血に染めながらその目的を果たしてしまう

絶望エンドは二種類ありまして、
セレスが命を賭してリュカ先生を正気へ戻そうとするもセレスが命尽きる前に通じ合うことが出来ずその事実に直面したリュカ先生が狂うエンドと、
セレスがリュカ先生を殺して国にリュカ先生の共犯として処刑されるエンド
どっちももれなく地獄絵図なんですよ……🔥

わたしはリュカ先生の共犯として処刑されるエンドがすごく好きでした
リュカ先生の伴侶だと言ってセレス・プリューストとして彼を想い彼を追うように死ぬんですよ……よくないですか……?!
けれどリュカ先生の罪深い魂はセレスと同じところにはいけない、死しても別たれる運命に絶望するのがまたしんどすぎる……

救済エンドでは化け物になったナディアと巨悪の根源の教祖をちゃんと葬り全てケジメをつけて、セレスの温もりを感じながら幸せだと死んでいくリュカ先生を見送ってセレスもそれを追って自害するというエンドなのですが……
隠しにしていた割には全然救済されなくてびっっっくりしてしまいました?!?!一番楽しみにしていたから最後までこの救済エンドをとっておいたのにこの仕打ちですごくすごくへこんでしまった…………

リュカ先生は幸せな終わりを掴むにはあまりに多くのものを殺しすぎてしまっていたからそれはそれで道理ではあるなとも思うんですよね
理性ではそう思うのにこの悲しい終わりに感情がついていかないんです〜〜😢
ヴィルシュのなかで一番わたしの心に傷を作ったのはリュカ先生ですね、でもだからこそなのか一番好きにもなっちゃいました……

あといきなりキスされて告白されるシーンがリュカ先生あまりにもサイテーすぎてだいすきです笑
わたしの天使って、セレスが一番心の傷として残ってる出来事を勝手に神格化して、愛おしいと言ってくるのほんとに人の心なさすぎでキャッキャしちゃいました

【マティス・クロード】

マティスくんルートは目の前で兄の仇の殺人鬼が死ぬのを見て、燃え尽き症候群?になってしまった彼を支えるべくメイドとして働くことになります

お屋敷で穏やかに過ごす時間はマティスくんを復讐から遠ざけ、小説という新たに打ち込むことを見つけられたかと思った矢先に再び死んだと思われた殺人鬼が現れまた復讐へと身を投じてしまいます……

殺人鬼を追って失踪し屋敷へと戻ってきたものの熱を出して寝込んでしまうマティスくんと看病するセレスの会話がすごく好きで、
殺人鬼がまだ生きていることを知ってしまったからには復讐を遂げないことには幸せを幸せだと享受できず小説に打ち込むこともできないと言うマティスくんをセレスは止めないんですよ
そして復讐を終えて戻ってくるのをいつまでも待ってるよと……なんて根性が据わってるヒロインなんだ……

そして挙句にはマティスくんの復讐は止めないけど危険な目にあってほしくないからこっちはこっちで殺人鬼を追って復讐を遂げる前にことを解決しちゃうね!と言い出すんですもん笑

わたしは殺人鬼への復讐が関わると人が変わったようになるマティスくんを二重人格かなにかかな〜と予想していたのですが真実はそれどころじゃなかった……
マティスくんは執事のジャンによって作り出されたホムンクルスで彼の記憶はたくさんの人間の記憶を組み合わせて作り出されたものだった、そのためその時々でまるで違う人間のような言動が溢れ出ていたんですね〜
マティスくんを支配していた復讐という記憶さえも仕組まれたものだったというのが虚しくなってしまった🍃

そしてジャンは恋愛感情を芽生えさせたマティスくんに、違う人間の記憶を植え付けてもその恋愛感情が持続するのかという実験をはじめるんですよ
これがま〜〜残酷で植え付ける記憶が揃いも揃ってクズ揃いなんです……暴力振るう男だったり、快楽殺人鬼だったり……
けれどセレスはどんなに傷つけ痛めつけられてもマティスくんを愛することで記憶のないマティスくんも愛を得ていくんですね

これ文字でみると、愛で乗り越えるなんてわ〜ロマンチック〜!って見えなくもないですけどほんっっっとにここのシーン胸糞悪いし痛々しいしでもう見たくない!!!!ってなりました笑

絶望エンドは二種類あり、
ジャンに面白おかしく実験体にされる前にマティスくんがセレスを逃がそうとするもジャンに殺されてしまうエンドと
マティスくんにジャンの記憶がダウンロードされてジャンと亡くなったその恋人の鏡として生きるエンドです

でもやっぱりマティスくんは救済エンドが一番幸せになれるので!それがとても良かったと思います!
マティスくんはリュカ先生と違ってちゃんと救済された……
マティスくんはホムンクルスからリライバーとなってセレスと1から出会うんですよ、何度も何度も記憶を塗り替えられてそれでも愛を育んできた2人がまた恋をはじめるのがすごくいいと思いました😌

【シアン・ブロフィワーズ】

シアンさんは雑誌であらすじを見たときに一番恋愛しそ〜と思っていたんですがやっぱり一番大恋愛したし、研究所での話が中心なので一番血塗れにならなかった!一番乙女ゲームらしいルートだったのではないでしょうか?!

セレスの育ってきた環境ゆえのびっくりするほどの謙虚さや遠慮深さ、思慮深さをシアンさんが気に入っていくのが良かったです
彼女が死神言われて生きてきたからこそその性質になったのを思うと、その生い立ちを否定して構成させようとしないのってすごく救いになりますよね

セレスもシアンさんも単体で見れば厄介な人物なのに2人揃うと相性が良すぎてかえってアドルフに心配されるのも好きでした
このルートだとセレスが死神として虐げられることが少なかったので本当にただの少女のようにいられるセレスが微笑ましかったです☺️

シアンさんがセレスの気分転換にと実験施設での手伝いを命じるんですが、そのときに敵対する派閥にセレスを人質に取られるんですよ?!
シアンさんは自身の自死と引き換えにセレスの身の安全を保証すると言われても、自分の命の方が大事だと救おうとしやしないのがすごく好きで!セレスもセレスでシアンさんへの人質足り得ない存在だとか忠告されていたのに油断してた自業自得だとか言い出しちゃうしで!恋愛ゲームあるまじき展開だった〜〜
でもそんなセレスだからこそシアンさんは居心地がいいんでしょうね、わたしは2人らしくて好きなシーンです💕

セレスと親しくなるうちにシアンさんは自分を悪党だと知らしめるために人体実験をして命を奪っているとこを明かすのですが、これはまあ予想の範囲内というか、もっと酷いことしまくっている人がたくさん出てきていたのでわたしとしては全然嫌いになる要素になり得なかったですよね
セレスも衝撃を受けさえしましたが命に向き合うシアンさんを見てやはりこの人を支えたいと雑用係を続けることをお願いするんですが、そのシーンも可愛らしかったです

そんななかリライバーの欠陥が明るみに出てしまいシアンさんは国から追われる身に……
そしてシアンさんと共にいたセレスを共犯とみなし見せしめとしてその施設を襲撃、アドフルが目の前で首を刎ねられてしまいます、この何ともいえないデジャヴ感はブラウルやっている人にはわかるかと🐺

その犠牲を自分がシアンさんといたいと望んだせいだと自身を責め続けるセレス、それを慰めるシアンさんのスチルがすごく好きでした
自分のせいだから泣くことすらできなかったセレスを泣かせてあげる無遠慮な優しさがいいですよね

そしてシアンさんはセレスによってリライバーという呪いという問題から逃げていたことに気づき、そのために未来を見据えるのもよかったです!セレスという人間との関わりがシアンさんという揺るがない人間をゆっくりと変えていけたのも、彼女が死神であったからなのかななんて考えてしまいます
神と対話できるのは神のみ、みたいな……😇

そして全ての感情を引き継いだリライバーという神の偉業をやり遂げる目前に、セレスへ口付けて今の俺は恋をしないが全ての感情を引き継いだらお前に最初に恋したいというんですよ
ここはシアンルートのサビです!!!笑
今の自分の掲げたものは遂げる、けれどその次はそうして未来へ歩んでいきたいっていうのかっこよくてずるいですよね?!?!

絶望エンドではシアンさんのリライバーの生成を身を賭して守ったセレスが致命傷の傷を負ってしまいます
セレスが生き絶えるわずかな時間を使って救おうとするもバックアップしか取ることができず、そのバックアップをシアンさん自身へダウンロードするんです……
そしてシアンさんは頭の中のセレスと過ごし続ける、という結末

感情を蔑ろにしてきたシアンさんが他でもないセレスへの感情によって身を滅ぼすのが切なかったですね

救済エンドでは神の偉業を成し遂げたシアンさんがまた元の研究所への生活に戻ります
感情を引き継いだリライバーとなったシアンさんはそれはもうセレスへの恋愛感情がどばどばというかなんというか、とにかく甘い……!笑
そして全ての呪いを、セレスの死神としての力を、解き明かそうと誓ってくれるんですね〜

正直一番なんか希望を胸抱くことのできるエンディングだったなと思いました、ここに来るまでに犠牲がなかったわけではないんですが……
死を待つ行き止まりのようなエンディングではなく、2人で未来を見据えていてよかったです☺️

【イヴ】

イヴはヴィルシュのメインヒーローなのもあってすごく運命力を感じるお話だったなと思いました✨
イヴの家系は代々リコリスを育てることを使命として背負っており、便利屋と自警団をしながらリコリスを忌み嫌う人達の目を掻い潜りその世話をしています🥀

セレスが起こした大火事で死を待っていた彼女を救い出したのは幼いイヴで〜という時点で色恋関係なくセレスにとってイヴは人生を変えた大切な人物ですよね
ただそのせいで顔に大火傷を負い迫害される人生になったというのにセレスを恨みもしないのは本当に不気味で共通ルートでは何かありそうで恐ろしかったです……笑

イヴルートでは便利屋のお手伝いとして通うことになり、イヴと共に街の人のお手伝いをすることを通してゆっくりと人に馴染み暖かい日常を得ていきます
しかしそんな中再び不審死が相次ぐことで街の人はセレスを死神と呼ぶように戻ってしまう……
セレスの身の危険を案じてイヴは便利屋で彼女を匿うのですが、そこからとてもしんどかったです😢

ヒューゴはイヴが不幸になってしまうというのにセレスを側に置こうとすることが理解できず仲違いしてしまうし、国から正式に今起っている厄災はセレスという死神のせいだと御触れが出てしまう始末……
セレスはイヴを不幸にしていると思いながら、イヴがセレスを必要としてくれるから甘えるしかないのがすごくもどかしいかった!早くイヴを解放しなければと思うのにイヴはやりたいことがたくさんあってでもそれはセレスがいないと叶わないなんて言ってくれるんですよ〜そんなんずるいよ〜〜

民衆から命を狙われるセレスを守ろうとした結果イヴの火傷跡が晒されてしまう場面はとても印象的で、
これまでどんなに怪我をしても迫害されていても飄々としていたというのに、他でもないセレスに火傷の跡を見られることを取り乱して怯え逃げ出すんですよ

火傷によって親からの愛情を失ったイヴは異常な博愛を行うようになり、いつかその与えた愛を返してくれることを、火傷ごと受け入れてくれる人間を求めて愛を振りまくような人間になってしまったそう

イヴにいつもついているヒューゴでさえ、火傷の跡に怯えてしまったという事実を知った時には切なくなりました……ヒューゴはどんなにイヴが大事だとしてとその跡へは触れられない、まるごと愛することはできなかったんですね……😢

だからこそセレスに火傷の跡を見られて拒絶されることを、セレスが離れていくことを恐れていて、でもその跡は紛れもなくセレスが彼に付けてしまった烙印なんですよ……もう何が正しいのかわからなくなってしまった…………

ヒューゴが言っていることはイヴのことを本当に思っているから出てくる言葉だし、酷いことを言われているけどセレスの方がよっぽど酷いことをしているし
人によってはヒューゴが苦手だっていう人も結構いそうだと思うんですが、わたしはすごくいい人で好きでした

その後の火傷の跡を隠すように座り込むイヴのスチルは本当に可愛らしくて、セレスはその火傷跡を綺麗とキスを落とすんですよ
そこでやっとイヴは長年苛まれていた火傷跡と心の傷を癒すことができたのがよかったなと思いました〜🌟
それにしたって火傷を負わせた張本人が綺麗だなんていうのはデリカシーなさすぎるなと思いましたが……笑

シアンによってセレスのもつ死神の力は正真正銘本物であり、その体質によってこの国を呪いから救うことができることが判明します
彼女のクローンをたくさん生み出しそれらを生きたまま地に埋めるという非人道的すぎる方法ではあったのですが……

セレスは死神の体質によって命を奪ってきたことに心を痛めていたこともあり他でもないその体質によって人を救えると知ってそのために生まれてきたのだと、よかったと、花が綻ぶように微笑むんですよ?!なんて残酷で美しい絵なんだと震えてしまいました

イヴは幾度もセレスを君は死神なんかじゃなくてただの可愛い女の子だよと言い続けてきたのに死神の力は証明されてしまうし、イヴによって生きようとしていたセレスがその事実に直面したときに迷いもせずそのほかを救うための死を選ぶんですよ……
イヴにこれ以上の絶望を与えるんですか?!

イヴはヒューゴの最期にセレスの力が関わっていたこと、彼女自身が死んで他を救うことを望んでいるのに直面して思い悩むも、生きる理由を自身がつくると誓ってシアンの元へ救いに来てくれます
拒絶し続けるセレスに幸せにならなくていいから俺と苦しんで生きてくれという告白はグッときました
これって結構人間の真理だと思うんですよね、これは惚れちゃいます

絶望エンドではセレスがシアンに施されていた実験が暴走してセレスの死神の力が暴走してしまいます
イヴを殺さないためにセレスは逃げ出しリコリスの花畑までたどり着くのですが、兵の持ち出した火種によりそこは業火に包まれる

彼が来る前に一刻も早く死のうとするのですが、その前にイヴがたどり着いてしまうんですね……
そうしてこの手を取ってとイヴは手を差し出すんですが、セレスが躊躇っている一瞬のうちに彼は火に焼かれ真っ黒な消し炭となってしまう

救済エンドでは黒いリコリスの花束を差し出しながらイヴはセレスに求婚して、それがセレスの生きる理由となって手を取るというお終い
イヴは呪いに蝕まれてしまっており、またセレスの死神の力も一時的に抑え込まれているだけの終わりが見える幸せなのが切ないのですが……

メインヒーローだというのに大団円のような幸せな終わりがなくて正直びっくりしました
絶望が来たかと思えばそれを上塗りする絶望が襲いかかってきてヒイヒイしてましたし、あまりに2人が幸せになろうとする過程で犠牲が多すぎたのでそりゃ大団円にはなれませんよね
なんなら最後の方世界を救おうとするシアンvs愛に生きるイヴだったしな……

けれどセレスに生きる喜びを与えられたのは他でもないイヴしかいなかったことを思うと間違いなくメインヒーローですね⚔

【アドルフ / アンクゥ】

ここは大団円救済ルートなんですが、わたし的にはアンクゥの個別ルートを作ってくれなかったのはいかがなものかと!まずそれを物申したい……
攻略キャラクターです!みたいなふうに並べておきながらどうして彼と幸せになれないの😢😢となってしまった

彼の事情を知れば確かに攻略ルートはないか……と思わなくもないのですがそれならそれで期待させて欲しくなかった……

アドルフルートはイヴを殺してしまったと思ったセレスが自害しようとした先でアンクゥにそれを止められ、アドルフに回収されてアドルフの家で人から隠れるように生活していく
そしてそこにアンクゥも加わり、国の呪いについての謎を解くべく奔走するんです!それもあって恋愛というよりは謎が紐解かれていくサスペンス感があるルートでしたね🤔

アドルフとアンクゥがそれはもう仲が悪いというか仲がいいというか、その2人のやりとりがほのぼのしてて楽しかったです🌟

呪いについて追っていくなかで呪いの根源は王家にあるということが判明しますが、王家からセレスという生贄を捧げれば呪いが解けるという御触れが出るんですね
そして王家の言葉を信じた民衆の手によってセレスとアドルフ、アンクゥは窮地に陥り王家に捕まってしまうんです……

アドルフがセレスに隠し続けていたこの国の人間ではないことも暴かれてしまい、実験体としてそれはもう酷い目にあい果てには望みもしないのに不死身にされてしまうんです!その技術力なんなんだ?!それがあればもう呪いとかどうにでもなりそうだけど?!?!と思わなくはない笑

実験体としての生活の間のセレスとアドルフの邂逅のうちに不意にアドフルが好きだと告白してしまうんですが、その照れ顔がらしくなくてとても可愛かったです
好きになった理由も教えてくれるのですがわたしにはちょっと理解しがたかった……自分が誰にも言えない苦しみを抱えている時にわたしを責めていいから自分を責めないでねと言ってくれた死神の少女に救われた、ということだと思うんですが……ほかになんかなかったの……?と思いはしましたね🤔笑

でもこのアドルフの告白に応えることがセレスにとっての生きる理由になるのは平凡な少女らしくてとてもいいなと思いました

王国内で混乱が起こりそこからセレスとアドルフ、そして首だけになったアンクゥは逃げ出して、シアンさんたちと落ち合うよう進むのですが、たどり着いてしまったのは王国で混乱を起こした張本人であるダハトの元だったんですね〜
そしてセレスはダハトが母親を生き返らせるための材料として手元に残しアドルフとアンクゥは濁流を起こして海へ放り捨ててしまう😱

それをシアンさん達に救い出されてふたたびダハトの元へ向かいます
そしてダハトを討つもセレスは遺伝子を操作され死神の力を暴走させた体になってしまうんですよ😢

このルートの絶望エンドはそれはもう多種多様に用意されてまして、呪いを溜め込んで苦しんでいるセレスの命を自身の欲ためだけにつなぎ止め続けるエンドだったり、外の国へセレスの病を治すための微かな希望をかけて向かうも生き絶える様を見てしまって苦しむエンドだったり、アンクゥがアドルフを殺してアンクゥとセレスで火の中自害するエンドだったり……
それはもうしんどいのオンパレード😇

アンクゥの正体はセレスを死なせてしまって後悔したアドルフがシアンに不死身にさせられ途方もない時間を生きられるようになり、セレスにもう一度出会うためにタイムリープをした姿だったんですね
セレスを呪いから解放するために呪いに冒されたリコリスを摂取し続けることで体内で抗体を作っていたんです🥀

それはもう途方もない時間をセレスを幸せにするためだけに生き続けてきて……そんな彼が救われるエンドがないのがわたしは許せなかった……😢

救済エンドではアドルフとセレスが結ばれる姿を見て呪いの抗体である血を残してアンクゥは死んでいこうとするんですが、アドルフが死にかけのアンクゥにリコリスの花束を持たせてセレスに告白させるんです
そのスチルがすごく綺麗でよかった……でもわたしはアンクゥをもっとそんな形ではない幸せに導きたかったよ……

アンクゥやイヴの血、そして変異を遂げたアドフルの細胞によって国は呪いから解き放たれ、セレスも命をつなぎ大団円で救済エンドは終わります
でもアンクゥのせいでよかったはずなのによかったと言い切れないよ〜〜!!!とわたしは苦しみました

あと他ルートでは死んでしまったり不幸に追いやられてしまう人間がこのルートではみんな救われるんですよ、それもなんだか苦しかったです
わたしが彼に恋してしまったから破滅に導いたのでは……?と思わざるを得ないですよね
このルートが正しいですと公式から指し示されてるような、そんな息苦しさ……

特にリュカ先生……救済エンドではナディアと仲睦まじくしてるんですよ……リュカ先生ルートに入ったらもれなく怪物になっちゃうのに……えーん……




好きなルートはここまで読んでもらったらお分かりかと思いますが、 リュカ先生 >アンクゥ > シアンさん、イヴ > アドルフ、マティスくん でした
わたしはもう最初から最後まで結局リュカ先生がすごく好きだった、どんなに凄惨な最期を迎えたとしても……

序盤の各キャラクターバッドエンド巡りがほんっっとにしんどいと思っていたのに、いざ救済ルートをやって解放された救済エンドを回収しているとですね
このゲームに毒されたのか救済エンドの完成度よりも絶望エンドの完成度の方が高くてイマイチ心に響いてこなかったという……!笑

えっこんな、こんな中途半端な救済なら絶望でよくないか?!?!となる時が多々ありました!!
特にわたしが一番救済されないリュカ先生とアンクゥが好きだから……というのもあるのかな……🤔

しかしここまで絶望に染め上げられた乙女ゲームは久しぶりでした〜ほんとに悲劇とかメリバとか好きな人間は絶対やった方がいいですよ👌
ただ一つ注意しておくと、ヴィルシュはびっっくりするほど糖度低いですしセレスが恋に落ちる過程がそこまで丁寧ではないです
体感絶望7割、糖度3割くらい……かな……、なので恋愛できると思ってやると肩透かししちゃうかも〜

今年になってプレイしたゲームが結構しんどい系ばっかりだったんですが、ダントツでヴィルシュがしんどいと思います✌️華アワセもしんどいし死ぬ人たくさん出てくるんですけどあれは糖度が高いのでそれがメンタルケアになりますから……

次こそはハッピーで平和なゲームをやりたいですね👓
春だからスタスカの春をやらないと!とずっと思ってたんですが、ハニビだからスタスカしんどいんじゃないかな……と怯えてます……TAKUYOとか挟むかしら……?

それでは今回はここまで👋
またね〜

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