感想 ∴ 蝶々事件ラブソディック
先日からプレイしてました蝶々事件ラブソディックを無事終えました〜!
プレイ時間は大体1週間くらいで、さっくりプレイできました🙃しかしなかなかにヘビーな内容だったなあ……
事前情報は全く仕入れておらず、女学校での事件のお話っていうのと伊東愛さんが関わっておられるということしか把握してませんでした
スカレに一時期どっっぷり浸かっていたのでもしやそういう系統なのかしら〜?と思ってましたが、雰囲気からなにから全然違いましたね笑
伊東愛さんの関わってるものだと十三支演義とかが雰囲気近いんでしょうかね……?あれも結構ヘビーそうなお話を聞きますが……
わたしは三国志?中国の歴史がわからんちんなのでやってません〜〜🥺
攻略順は 遥さん→将成→シドさん→イ織→理智さん でやりました!
遥さんと将成以外は攻略制限掛かっていて、将成をクリアした段階でシドさんとイ織が解放されさらにそれを全てクリア後に理智さんが解放されました
1周目どのルートやっても大体事件の概要はわかっちゃうのでどの順番でやってもいいかな〜と思いますが、イ織→理智はこの順番でやった方がお話がつながりやすそうな気もしますね
このゲームすごいのが攻略キャラごとにハッピーエンドとバッドエンドが用意されているんですが、その全てのED曲が違うんですっ!
なので計10曲もあるんですよ〜〜すごくないですかっ?!力入ってるな〜〜と思いましたね!
ただお話の終わりが若干消化不良なルートもあり、事件を紐解いていく段階はとても楽しかったのでもったいないな〜〜という気持ちになりました🙃
あと事件のキーが要所要所に散りばめられているんですけどそれがあまりにもわかりやすくてですね、あっもしかしてこれってこういうことでは?と思った展開が次の瞬間に繰り広げられるんですよ笑
恋愛イベントとかだったら美味しいんですけど、それが事件の話だから特にキュンッみたいなこともなく……
もう少し、わっ!それってそういうこと?!っていう気持ちになりたかったですね
あとですね、わたしは決定的にこいつとは分かり合えない……恋愛できないよ……と気持ちがついていかなかったキャラクターもいて……しかしそれとは正反対にえれなは盛り上がっていって……という気持ちの置いてけぼりを喰らったルートもありまして笑
そのルートでキャラクターのことを知ることはできたけどその救いを恋愛に持っていく必要ってあったのかな……?と思ってしまったりなんだり……
でもこれはわたしが若干潔癖というか神経質なところがあるせいもあるので、全然大丈夫なひとは気にせずできるんだと思います〜
下記よりキャラクター別感想
【孤射堂 遥】
遥さんはなによりですね、村瀬歩さんの演技が素晴らしいんです〜!
女学校に通い女生徒を装いながら歌劇団で女性として男役をこなすれっきとした男性なんですけれども、その女性の声、女性の演じる男性の声、男性の声とお声の使い分け、切り替えがすっっっごいんです〜〜
もう皆さんにぜひぜひ聴いていただきたい……!
シナリオに関しましては、共通ルートで男性ということがバレてしまうんですがえれなの男性苦手設定のせいでしばらくは女性のまま過ごします
なので画面もお声も全然乙女ゲームじゃないっ!これ百合だったっけ?!って感じです
わたしとしてはあまり抵抗もないので華やかで麗しくてよかったんですが、なんか違うなってなる方はいるやも知れません……笑
遥は実は陰陽師の家系で親の仇として非徒を追っているので、最初はえれなの非徒を惹きつける力が都合が良く一緒にいます
その中でえれなの優しさや人間性に惹かれていきますが、彼は家系的に非徒の遺伝子を持っていることから非徒としてもその色香に惹かれていくんです……
そのため本能に逆らうことができず……!みたいなシーンもあり、他のルートより甘めでした
まあどのルートでも遥さんはえれなにあまあまの番犬ちゃんなのですが笑
また遥さんはえれなに嫌われることを恐れて男性としての面を出さないようにするのですが、やはり姉としてではなく男性と見てほしい気持ちや矢面に立って男性としてえれなを守れないもどかしさやらに葛藤するんですね!
それもこれまでの信頼から乗り越えて、と思ったら遥さんが男性として生きたいと思えば思うほどに陰陽師の力は弱まってしまい呪という非徒に対抗する手段を失ってしまうんです……
それを探るため本家に向かうとそこでも一悶着あり遥さんが男性であることがおばあさまにバレて発狂&監禁されるという……!正直これが一番怖かった……
ハッピーエンドではおばあさまの魔の手からもなんやかんやのがれて、
遥さんとえれなの親の仇である周防さんを倒し学園長へ非徒の研究の放棄を約束させて、2人旅に出ます
いやっえっ
これはハッピーエンドなのか?!?!?
最初にこのルートをやったので本当にびっくりしました
何にも解決してないんですよ!!!!
遥さんからみたら親の仇である周防さんを倒したので目標は達成してますけど、今非徒となり得る要素を持った人たちの救済がまったくないですし、なにより遥さんは自身の中にある非徒の本能と戦い続けなければいけないんですよ……
えれなは確かにそれを制御することのできる力を持っていて、お話の中でも何度も遥さんを人の方へ食い止めましたが、それは確実なものではないですし……
とても危うい中での幸せを生きているな……と思いました
女学校での恋愛の過程はとても好きだったので終わり方がもう少しハッピーでもよかったんじゃ……という気持ちです😢
遥さん自体はこのゲームの中でどのルートでも一番えれなの味方になってくれるとっても好きなキャラクターだったんですけどね……
あと遥さんの本家のシーンでえれなが急に覚醒したかのように非徒の動きを止めてナイフで斬りつけだした時はあまりの変わりように思わず笑ってしまいました、あのまま闇落ちルート走らなくて良かった……笑
【神堂 将成】
将成は生真面目な軍人さんでして、時代柄なんでしょうかね?序盤はまあ〜なかなかにえれなにあたりが強いんですよ……
確かにえれなが事情聴取で隠し事をしようとしたりなどこっちにも悪いところはあるんですけど、それでもひどい対応をされまくりました!
尋問のシーン素直に対応すると好感度上がるのはちょっと面白かったですけど笑
そんなこんなで軍からえれなを使い非徒を引き寄せる囮り捜査の司令が下り、その際に男の遥さんと同室のままでいたえれなを危惧して実家に連れて居候させるんですよ〜
また実は両親同士に関係があり二人が許嫁だったことも発覚していたことから、許嫁として捜査のことをに濁して居候させてるので関係者以外はみんな二人を許嫁同士として扱うのがこそばゆくて良かったですね
お父さんに言われて二人で出かけてカフェでお茶をするんですが、
えれながクリームソーダにするかケーキにするか迷っているとクリームソーダにすればいいだろうと将成が注文してしまうんですよ
それで運ばれてきたのはえれなが迷っていたクリームソーダとケーキで、ケーキを一口食べたらもう要らないって押し付けてどっちも食べられるように気遣いしてくれるんです!それがすっっごくかわいくてすきでした!!
あと囮り捜査のなかでえれなが傷ついていくのを近くで見て、軍の司令よりもえれなを守ることを優先してくれようとするんですよ……!
それがすごく意外だったのとともにその変化がとても嬉しかったですね〜
お話の終盤に実は海軍が受けた結核のワクチンに非徒となるウイルスが入っていることが発覚し、将成も非徒となりかけてしまうんですね
でも彼はえれなの力にもたよらず、人の方に自身の意志で踏みとどまるんですよ……!それがほんとうにかっこよかった……
まあちょっとそっちに染まりかけてえれなを貪るシーンもないわけではないんですけど、なんならそれが初ちゅーのシーンだったりするんですけど、それでも踏み止まる強さが本当に好きでした……!
ハッピーエンドの終わり方も可愛いんですよ〜
曖昧だった二人の関係にちゃんけりをつけてくれて、ちゃんとプロポーズしてくれるんです〜
非徒へとなってしまう要素は持ち得てはいるんですが、非徒の実験はなんやかんや頓挫しますしそのワクチンの作成に向けても進みますし、概ねハッピーですね!
キャラクターとしても芯が通っててとても好きですし、恋愛の過程も丁寧で一番キュンキュンできたルートでした〜
ただ将成はこのルート以外だとワクチンを受けないので非徒のウイルスを取り込まないんですよ……それだけが……なんというかルートに入ったことを若干後悔する……笑
【シドニー・ワトキンス】
シドさんはキャラクターとしてとても素敵なんですがね、一番の感想としては……
要素が盛られすぎてなんだかもうわからない!!
これに尽きます!!笑
イギリスのジャーナリストの方なのか〜と思っていたらなんか世を騒がせてる怪盗だった?!となり、
イギリスの方かと思ってたらロシアの方だった?!となり、
ロシアから逃れた貴族を監視するソビエトのスパイだったかと思えば、そのスパイのスパイで?
その正体は滅んだロシアの最後の皇帝だったのです……!
ってどっちらかりすぎですっっ!笑
キャラクターとしてはちゃんとした大人で、物腰も柔らかく紳士でとても素敵なんですけどね〜
いかんせん秘密が多くてかつそれが明確に語られるのは最後までないのでそれも余計に混乱しちゃいました
他のルートだとえれなが相手を優しく包み込んで受け止めるようなお話の展開が多いような印象だったんですが、シドさんはひたすらにえれなを守って救ってくれるお話でしたね〜
イ織に監禁されているところへ救いにきてくれるシドさんは本当に素敵でした☺️
ただこのルート一番問題が解決しないまま国外逃亡するんですよっ!非徒のワクチンの研究をするため、そしてえれながしがらみから離れ生きるためというのはあるんでしょうが、もうちょっときれいに畳めなかったかね……?となってしまいました
キャラクターが良かっただけにちょっと残念な終わり方でした😣
【源 イ織】
イ織は何を隠そうこの事件の黒幕で、彼はえれなをどんどん事件に巻き込んでいきます……
他ルートで諸悪の根源として描かれるので好感度がゼロを通り越してマイナスの状態で始めたんですが、やはりイ織のルートに入っても同じように酷い仕打ちを受け続けます
イ織とは到底分かり合えないだろうにえれなはずっとイ織と押し問答をし続けているし、いつもイ織の方が上手なのでえれなはずっと嘲笑われながら手のひらで転がされ続けるんですよ
それでもめげずに押し問答……えれながめげる前にわたしがめげた😵
ずっとばちばちしてるなと思えば、二人で外出して過ごすことでなんか絆されはじめるし、ふと弱い一面を見てしまったことでさらに絆されるしで、
ごめんごめんわたしまだその気持ちにはなれないよ?!ってなってましたね笑
彼がどうしてこうなってしまうのかを知るルートではあったんですが、これまでの度重なる邪悪な振る舞いを跳ね除けるほどの理由がわたしには感じられませんでした
孤独だったイ織に彼が求めていた暖かさや言葉を与えたえれなに惹かれるのはわかるんですけどね……
それにハッピーエンドでは贖罪のために、みたいな雰囲気もなくイチャイチャして終わるんですよ
お好きな方には本当に申し訳ないんですが、アッ……ムリ……ってなりました……
【神堂 理智】
イ織ルートで不穏な要素をバリバリに振りまいていた理智さんですが、いや〜なかなかにおそろしかったですね
ルートが解放されたら頭からまるまる理智さんルートをはじめることになるんですが、序盤の共通ルートと被る部分がほぼ話が同じなのに理智さん視点の挿入があるため既読スキップができないのがちょっとしんどかったです笑
そこに所々理智さんの過去のお話が挿入されるんですが、それがもう不穏の塊なんですよ
母親の死を全く悼む様子がなかったり、空っぽなことを装うために人間観察を冷静にしていたり、なんなら父を装ってえれなの父母と文通をしていたり……
善良な皮の下になにを抱えているのか、なかなか見えてこなくて怖かったです
イ織もなかなかに生理的に受け付けなかったんですが、そのイ織が俺が一番まともだぞって言った通り理智さんもなかなかだいぶ話が通じなくて許してくれ……と思いながらプレイしていました
きっと序盤の彼の本性を知らない段階ではきゅんきゅんできた場面があったんだと思うんですが、後半の不穏なシーンで塗りつぶされてそれしか記憶にないです……
ん〜これほんとに乙女ゲームだったっけ……?ってなりました
幼い頃に感情に触れてこなかったから感情がわからないままに育ってしまったと思うと切なくはあるのですが、
それにしても直接手を下していないのにこの事件の全ての元凶としてあるのが本当に恐ろしいんですよ
回想シーンで色々と紐解かれていき、金沢の自宅に向かうことで全てがつながるお話の構成は面白かったんですけどね
ハッピーエンドではえれなと理智は恋愛関係になりますが、この感情欠落が果たして恋愛というものでときほぐしきれるものなのかこのお話を読み切った今でも疑問でしかない……
一番印象に残ってるのはブラン・マンジェが好きな理由です、脳の柔らかさと同じらしいですよ……
いっっっやわたしそれあんたと食べちまったよ!!!!ってなりました
好きなルートは 将成>遥さん>シドさん>イ織、理智 といった順番です
正直イ織と理智については悪役が過ぎて、えれなは絆されていましたがわたしはちょっと受け入れられませんでした……
どのルートでもえれながびっくりするくらいにお人好しで優しくなんでも許しちゃうんです!酷いこととかされてもすぐに絆されちゃうし……
それがわたしには理解が及ばないことも多く感情移入はできませんでしたね
あと男性苦手設定は果たして必要だったのか🤔笑
あとこのゲームのタイトルの蝶々事件ラブソディックなのですが、
なんと最後までやっても蝶々事件もラブソディックも意味が明かされないですよっ!
蝶々事件っていう単語もお話の中に出てきませんし、なんならスチルのエフェクトに蝶みたいなものは描かれているのに蝶なんで出てきませんからね?!
非徒たちはえれなのことを甘い蜜の香りと例えていたので、蜜に群がり吸う生き物また魂の象徴として非徒のことを蝶として蝶々事件、としたのかな……なんて……考えてみましたが、
ラブソディックの方は英語が苦手なのと、造語なのでほんとうにわかりません!
そこだけでも明かして欲しかったな……由来が開発ブログとかにあったりするんだろうか……?
雰囲気は嫌いではなかったですし遥さんみたいなキャラクターははじめてだったので面白くはあったのですが、あと一歩欲しかったな〜という作品でした😔
0コメント