感想 ∴ デザート・キングダム
お久しぶりです、もうお盆休みも過ぎてしまいましたね〜
わたしは1週間ほどのお休みがあったのですが、何処かに出かけることもなかなかできず!かと言ってゲームや読書をもりもりしていたかというとそうでもなくて笑
することもないし2本くらいならゲーム終えられるんじゃないかな?!と思っていましたが、なんだか寝てばかりいましたね😴おやすみあるある
あ!あとはFGOのオベロンに狂っていました笑
なかなかに前回までやっていたジャックジャンヌがハードだったので、ライトで軽いやつやろう!とデザート・キングダムをちまちま進めておりました
いや〜〜〜これが面白い面白い!!!
パッケージがかわいい〜!という理由で以前に購入していたのですが、まさかこんなに突き抜けたギャグ乙女ゲームだとは思いもしませんでした!ギャグにメタに他作品小ネタ盛り沢山ですよ!!
主人公の顔アイコンから腕がぎゅっと伸びて他キャラクターぶん殴ったり、足がずずいっと伸びて蹴り飛ばしたり……あっこれすきだ!ってなっちゃいましたね!めちゃめちゃプレイしていて楽しいゲームでした〜
ただこのゲーム全編通してギャグを突き抜けてるのに題材や描きたいものがしっかりわかるし、それをちゃんと物語に落とし込んでるのがすごいなと思いましたね
こんなギャグ塗れなのに感動で心震えるシーンも取り揃えてるのすごい😲
攻略順は セラ → ヴィ → レジェッタ → シャロン → イシュマール →ノーマル → ウンバラバッパー
イシュマールとウンバラは攻略制限ありでした
とりあえずシャロンとレジェッタをやるにあたってセラはクリアしておいた方がいいなと感じたので、最初はセラがおすすめかな〜と思います
あとウンバラの個別ルートに入る前にノーマルをプレイしておいた方がいいです
そんなにずらずら書くこともないのですが、
下記よりさらっとキャラクター別感想
【セラ】
あんな派手でキラキラ正統派王子様キャラなのに、ただの雑貨屋の明るい店主でびっくりしました
けどあんなロイヤルなオーラ全開のセラがただの一般市民な訳ないですよね!見た目の通りの居なくなった王族の最後の血族、セラはそのために一般市民に身を隠し復権を目指しているのであった……
最初からアスパシアに押せ押せで、女の子慣れしてるキャラなのかしら?と思っていたんですが、いったいいつアスパシアを本気で好きになったのかがまったくわからなかった……
いやナチュラルに好意を伝えてくれるので甘くはあるんです、あるんですけど、何故……?という
序盤から恋文……のようななにかを送りつけられてはデート……?をして……たぶんちゃんとしてたのにね……
アスパシアって基本的に恋愛脳じゃないんですよ、というか人間の恋愛なんてわからないし、わたしは神だから人間との恋愛なんてない!と思ってる
だからフラグなんてぺしゃっと折っちゃうし、アピールされてもああそうみたいな、ぜんっぜん絆されない
これに加えてアスパシアは特にセラへの扱いが雑!なのでほんっとに不憫で……笑
しかもセラはひとりで隠れて頑張って王位を狙ってたのに、実は周りはみーんなセラが王様になることを望んでてっていう空回りっぷりもなんか不憫なんですよね
ちゃんと愛せるメインヒーロー(笑)でとてもいいキャラクターだなと思いました
おまけ要素としてセラといっしょというコーナーがあるのですが、本編よりもあれでのセラの方が記憶に残ってます笑
しかもその中で僕の影が薄いみたいな、そういうこと言ってて、自分で言うんかーーい!とわたしまで突っ込んでしまいました
【シャロン・アダバット】
国の宰相で路上生活をしていたアスパシアを王宮で保護してくれます、その折は大変お世話になりました……笑
シャロンは嫌われものの宰相という立場を自身に強いていて、そうあるように育てられ、そうすることで大切なものを守っているんですよね
だれも王宮に味方なんていなくて、目的のためにひとりで強く進んできた……
でもほんとうはすごく暖かな人で、遊びに誘ってくれる子供と遊んであげていたり、無邪気に声を掛けて慕ってくれるアスパシアの相手をしてくれたりしてくれるんですよ
シャロンは嫌われものでいたため素直に好意を伝えてくるアスパシアは嬉しかっただろうし、
人の嘘がわかるから、嘘のないアスパシアといるのは心が安らいだんだろうなと思いました
シャロンの本当の願いがわからなくてアスパシアと衝突するんですが、飛び出して帰ってこないアスパシアを迎えに来るシーンがとてもきゅんきゅんしました
わたしあの落ち着いてるシャロンがアスパシアにだけ声を荒げるのがすごい好きなんですよね……
アスパシアがシャロンの年相応な部分を、人間らしい部分を引き出しているようで、なんだかほっこりするんです
ほんとにこの2人はいいコンビだと思います
セラをやっと王子として受け入れられる王宮になって、その矢先にセラが誘拐されてその黒幕にシャロンがされてしまうんですよ……
その時のシャロンの落胆がほんとうに痛々しくて、けれどもう一度立ち上がると民衆がシャロンを救うために革命を起こしている最中で、それを目にしたシャロンの感極まった声がこちらまで泣いてしまいそうになっちゃいました
ほんとにいいシーンだった…………
この作品で1番好きなシーンです!
【ヴィ】
最初あまりにも話し方が面倒すぎてなんやこいつと思っていたけど、人って不思議でだんだんと慣れてくるんですよ
わたしは他の人の教団語はだめですが、ヴィの教団語は許せるようになりました
皆さん慣れるまで頑張ってください
最初の印象は朝顔の日記をつけていたり、糸瓜の日記をつけていたり‥‥えっ……赤ちゃん……?という
なんかびっくりするくらい純粋なんですよね
それでアサシンなんて後ろ暗いことしてるから、なんか目が離せなくて救ってあげなきゃとか守ってあげなきゃ見たいな気持ちが湧いてくる……
まあアサシンとは言っても人を殺めていないんですけど
実はヴィは鴉というなんか悪いもの、邪神なのかな、にとりつかれてしまっていて、必死にその殺人衝動を抑えているんです
でもふとした瞬間にそのせいで人を傷つけてしまって、ヴィ自身が酷く心を傷つけてしまうんです……
アスパシアのことも大切だから傷つけたくないから遠ざけようとする……
でもアスパシアは魔神だから傷つけられても死なない、アスパシア以外を傷つけて取り返しのつかないことにならないようにアスパシアが何度だって傷つくことでヴィをヴィに戻してあげるよって言うんですよ!アスパシアちょうかっこいいんです……!
ヴィの一緒にいたいって言う願いを精霊にすることで叶えるのはわかるんですけど、なんだかヴィには人間として生きることがもう出来ない事のようで悲しくて……
なので人間になって生きていけるノーマルエンドの方がわたしは好きだな〜と思いました
【レジェッタ・サマル】
レジェッタはこのゲームの常識人枠ですね
なんだか考え方というか生き方というか、すごく育ちがいいな……?と思いました、まあ貿易商の息子ならそりゃ育ちもよかろう
あの粗暴な姫の言動をちゃんと正そうと諫めてくれるんですよ!それしてるのウンバラとレジェッタくらいだよ、ははは……
セラに恩があってそのセラの願いを叶えるために願いを叶えてくれる秘宝を探す、という話が大筋です
アスパシアはレジェッタの願いを叶えるためにそばにいたのに、その願いは願いを叶えてくれる秘宝を探してその秘宝に願いを掛けることなんて、アスパシアからしたらあまりにもしんどいんですよね
だってレジェッタの願いを叶えて魔神になることはできないんだから……
でもアスパシアはレジェッタを見守りたいから自分の目的を捨てて付き合うんですよ
秘宝を探すために地下神殿に潜り込んで進んでいくシーンがあるのですが、昔懐かしのドット絵RPG画面が出てきて可愛かったです〜
九龍のロックフォードアドベンチャーこんな画面だったな〜と思いました笑
ただその地下神殿は国の秘密がもりっもり眠っていていろんなことが紐解かれていく……!
セラの父親が神官としていて、王様の失踪の謎が解明されたり、もう願いを叶える秘宝はなくて……秘宝に願ったのが今の国の平和だったことが判明して…………などなど
まさかこのルートで明かされるとは……!とびっくりしました😲
結局秘宝はもうなくなっていて神の力では叶えられなかった、そうして地下から出てきたら知らないうちに人の力でその願いが成し遂げられていたんですよ……!
そこでアスパシアが人ってすごいな!ってなって、魔神から人間になることに抵抗感のあったアスパシアが人間になることを受け入れるのもよかった〜
レジェッタくんちゃんと常識人で男前なんですが、純情で好きって口走ってあわあわしたり、いちいち可愛らしく照れてくれるんですよ〜
それでいてちゃんと告白をバシッとしてくれるのがまた男前でいい〜
予想していたのとぜんっぜん違うキャラクターとストーリーでした
個人的にはウンバラとレジェッタの会話がとても好きでした、どちらもアスパシアへの思いがなかなかに重い会話を繰り広げていましたね
【イシュマール・ヤハヴ】
イシュマールは無神論者の宗教団体の顧問というヘンテコな肩書きのお方です、そのヘンテコな肩書の通りめちゃくちゃ屈折してる変化球ツンデレでしたね
対アリのアリスくん系統でそれをちょっと優しさを摘んで入れた感じ
イシュマールは神を否定するものとして神だと自称するアスパシアに好奇心を持って接触するんですが、そしたら王宮に部屋をもらっていたのにイシュマールの部屋に居つくようになるのがぶっ飛んでて面白かったです笑
常識なし突っ走り姫と意地っ張り男がそろうと、序盤で同じベッドで眠るとかいうとんでもイベントが発生するんだな…………と遠い目をしておりました
そしてイシュマールの生活にどんどんアスパシアが入り込んでいくのがきゅんきゅんしました
手軽優先だった食事が文化的な食事へ変わっていくし、1脚しかなかった椅子が2脚に増えているし、アスパシアのためのピンク色のマクラが増えるし……
アスパシアのことを捨て猫の保護みたいなこと言うのに、ちゃんと大事にお世話してくれるのもかわいいんですよ
イシュマールは神が願いを聞き届けなかった、その過去の経験から神を否定するために生きてきたんです
教団の手助けをしているのも教団が神を否定する行為を働いている場所だから居心地がいいという理由で……
でも神の存在を否定することがイシュマールの生きる支えになっていて、それほどまでに過去の経験は大きな傷だったんですよね
アスパシアは自分を刺しても死なないところをイシュマールに見せることで神だと証明するんですが、その結果イシュマールは神の存在がなくなること、ひいてはアスパシアの死を願ってしまうんですよね
その結果アスパシアはほんとうに死にかけてしまうんですよ、魔神ってこんなに脆いんだ?!とびっくりしました
人間は酷く壊れやすくて脆い、けれど魔神はその人間の思いによって簡単に崩れ去ってしまうんだなあと……
イシュマールは神の死を祈ったことがアスパシアの存在の否定に繋がるとはつゆも思ってなくて、アスパシアが死にかけているのを見て大層驚くんです
個ではなく概念を否定したいのにそれはアスパシアの個の否定になってしまう……
そこで自分の願いを後悔して、神の否定よりもアスパシアと生きることを願ってくれるんですよね……
過去に囚われたまま神を否定し続けるのではなく、アスパシアとともに今を生きることを望んでくれるのがよかったです
アスパシアがいなかったらイシュマールはあのまま神を否定し続けて破滅しかねなかったなと思うので、イシュマールはアスパシアをめちゃくちゃ大事にしたほうがいいと思う笑
【ウンバラバッパー】
どの攻略ルートでも最後にはスッとアスパシアの幸せを願って消えていってしまうウンバラ
正直ウンバラが最初からずっと気掛かりで気掛かりで……
ウンバラルートではノーマルエンドの後、だれともくっつかないまま真の魔神になったアスパシアとウンバラのお話です
ウンバラはアスパシアが魔神になるリミットとともに消える定め、その残された5日間人間になることを願い2人で過ごします
ウンバラは精霊から人間になることで色々なものを感じることができるようになるんですよ
そして他の攻略対象5人としてきたことに沿うようにウンバラはアスパシアを引っ張り回すんです
ずっとそれが羨ましかったんだな、と、それを見ることしかできなかったウンバラを思うと苦しくて苦しくて……そして嬉しそうにアスパシアを引っ張り回すウンバラとそれに困りながらも楽しんでいたアスパシアを見ると……どうしてこんなひどいことするの……?と……
そしてウンバラはアスパシアの幸せを願って消えていくんです………………
魔神は泣かない、たまに泣くこともあると言っていたけれど、泣いていたのはウンバラのルートだけなんですよ
それほどまでにウンバラはアスパシアの心の傷になって、影響を与えたんだなあと思いました
そしてちゃんとアスパシアが成長して、ふたたびウンバラを呼び出して出会うところはもう!よかって!よかったね!!と拍手してました
今度こそ幸せになってくれ〜〜
好きなルートは シャロン>イシュマール=ウンバラ>レジェッタ>ヴィ=セラ でした!
セラはあまりにもサラッとしすぎているし、ヴィはクセがあるのと終わり方がちょっと……
シャロンはお話のまとまりがとても美しかった!そしてシャロンとアスパシアのやり取りがほんっとに可愛くてツボってしまいました
でも結局最初から最後までウンバラに囚われていたような気もしなくもない笑
あとウンバラルートのあとの特殊ED?みたいな映像も、とても綺麗でした〜✨あんなのあると思ってなかったので、すごくびっくりしたんですけど!
デザート・キングダムはほんとどのルートもぶっとびギャグ満載で楽しかったです!そして人の愚かさや脆さを描きながらもその強さや尊さも描いていて、神と人間、宗教という取り扱い辛いことをうまくまとめたな〜と思いました
なかなかこんな楽しい乙女ゲームないと思うのでプレイできてよかったです🧞♂️
PSPのゲームって乙女ゲーム全盛期なのもあって、移植されていなくてもいい作品たくさんありますね〜
いろんな作品触れてみたいな〜という気持ちがあるので、これからも昔の作品はちょいちょい手を出せたらと思います👌
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