感想 ∴ 鏡界の白雪


今回は鏡界の白雪をプレイし終えましたので、感想を綴っていきたいと思います🍎
わたし童話テイストのお話が大好きでして、鏡界の白雪も名前の通りすごく童話チックなはじまりかたですごくわくわくしてしまった〜

主人公の未白が夏休みに 世界の鏡展 へ行き、そこで喋る不思議な手鏡と出会うところからはじまります
その鏡は運命の人を救え、あなたしか彼を救えないと囁いてくるんです
運命の人って……?と思いながら 世界の鏡展 で出会った男性と親密になっていくのですが、ふとした瞬間に相手の鏡界、狂気の世界に踏み込むことになって?!というお話です

相手の狂気に触れてそれを癒していくカウンセリングゲーと聞いていたので、さぞ暗くてしんどい目にあうんだろうな〜と覚悟していたのですが、想像していたよりも大分ライトな内容で安心しました!全然鬱シナリオじゃない!

というのも未白がそれはもう前向きポジティブ純粋無垢ガールなんですよ、受け取り手がこうなので相手の狂気がさほど重くのしかかってこなかったです
実際よくよく考えるといやそれはあかんくないか?!となる場面もありましたが……笑

攻略順は 無月さん → 刺君さん → 混堂先生 → 左慈くん → 組島くん → 世裏さん → 虚くん → 眞記さん でした
公式で推奨攻略順が出ているのを知らなかったので推奨後の方の無月さんを初っ端やっているという!確かに真相に全く触れないルートもあるので、推奨通りにやった方が紐解かれていく感じは気持ちいいかもしれないです〜
ただ抱えている狂気によってはヴッとなってストーリーを読むのが止まってしまうこともなくはないと思うので、好きなキャラクターからやるのがやっぱりいいと思います😎

大体2週間くらいでクリアできたので、攻略対象が8人いるにしてはさっくりできました〜!1人4時間程度と程よいボリューム✨
こんなに人数いるのにそれぞれがちゃんと恋愛過程が違く描かれているし、狂気への向き合い方もそれぞれあってよかったです
ただ個人の話がしっかりあった分、世界観のお話があまりにもザックリでわかるけどわからんが?!となってしまったのがちょっと残念でした
自分で考えて無理矢理納得することはできるのですが、ちょっとモヤっとしてしまった〜〜!


下記よりキャラクター別感想




【組島 壊音】

破壊衝動を持つ男、というと物騒に聞こえますが破壊衝動を持っているけれどそれを誰よりも悲しみ苦しんでいる子なんですよね
鏡界の組島くんは破壊衝動を抑えられなくなる場面も見られたけれど、こちらに破壊衝動が向かうことはほぼなかったのでさほど暴力的な印象は持ちませんでした🙌
メインヒーローに相応しい純愛を見せてくれるルートでわたしはとても好きです!

組島くんは破壊衝動を抱えていてふとした時にそれが抑えられなくなる時があるせいか、他人を遠ざけて孤独であることを自身に強いているんですね
なのにひょんなことで知り合った未白がぐいぐいとそっけない組島くんにもめげず彼のアトリエに通い倒して距離を縮めていく過程がとても微笑ましかったです

最初はアトリエで組島くんの制作しているステンドグラスを見ていたいだけだったのに、朝起きれず大学の授業に出そびれる組島くんを起しに行ったり!熱中すると食事をほっぽりだしちゃう組島くんに食事を用意してあげたり!
気がつけば献身的に支えていてそれを組島くんも受け入れていて、2人の不思議な距離感がなんともいえずきゅんきゅんしました☺️

ただ組島くんは破壊衝動のことを未白には打ち明けられずにいて、それが訪れるたびに未白を遠ざけるんですよね……そして未白もそこへ踏み込むことができない……
組島くんのものを壊している姿を見せたくない知られたくないという気持ちも、未白の苦しんでいることがあるなら打ち明けてほしいという気持ちもどちらもよくわかるからもどかしい……!

そして組島くんはとうとう未白へ壊したいという衝動を感じてしまい、傷付けたくないと突き放してしまうんですよね
でも未白はめげない前向きポジティブガールなので少し悩んだりもしましたが結局組島くんのアトリエへ突っ込んでいく!強いこの主人公!そして鏡界の組島くんの狂気を受け入れ認めてあげることで2人は結ばれるという終わりでした

結ばれてからは組島くんも未白大好きなのをストレートに出すようになったのか甘々になっちゃうもんだからとんでもない破壊力でした
アトリエとして使ってる廃墟の教会で擬似結婚式を挙げる場面がすごく好きで、どうみたって未白は組島くんにベタ惚れなのに俺が安心したいから予約って指輪贈るのかわいすぎた🥳幸せになって欲しいベストカップです💕

【心条 無月】

感情を持たない男、ということで普段は感情のある演技をして周りに溶け込んでいるのですが、生まれながらに感情が希薄でひょんなことで知り合った未白から感情を学ぼうとすることで親密になっていきます
未白と楽しいことをしているからなのか、鏡界で白雪に噛み付いているからなのか、徐々に無月さんに楽、喜、そして怒が現れていく過程はとてもほっこりしました〜
感情のひとつひとつに動揺しながらも楽しげ接しているのがよかったです☺️

そうして過ごすなかで未白は無月さんを好きになっていくけれど、無月さんには愛という感情がまだわからないままなんですね
思わせぶりなことを無邪気に無月さんはしてくるけど、それは愛がわからないそしてなにより悲しみがわからないから平気でできちゃうんです……だから簡単に未白との約束を破るし、未白に恋愛感情はないって言ってのけてしまう……
未白が自分は無月さんにとって特別でもなんでもなくて、感情を取り戻すためだけの存在だと、そう傷付いてしまう場面はとても胸を締め付けられました😢

そして鏡界の無月さんが白雪を噛んだことで無月さんが悲しみの感情を得たときには、もう未白は鏡界にとらわれてしまって、未白の体には女王が入ってしまっているという……
はじめての悲しみを得た無月さんはほんとうに痛々しかったです、女王の言う通り感情を得る順番がもう少し違えばこんなことにならなかっただろうに……

けれど鏡界に囚われた未白と鏡界の無月さんのやりとりがすごくよかったですね
感情を取り戻したら鏡界の無月さんは消える定めだけど白雪がひとりになるからって残るのも、白雪が鏡界の無月さんにも感情を教えますっていって関わっていくのも、行き止まりみたいな状況なのに温かい気持ちになりました
鏡界の無機質だった無月さんが白雪を現実へ戻る後押ししてくれるところなんてグッときてしまった……!

個人的には鏡界エンドがすごく好きで、白雪の両手と両足が氷によって拘束されて磔みたいになっているスチルがあるのですが、生まれて初めてこんなシチュエーションのスチルみた……とちょっと面白くなっちゃいました笑
冷たい無月さんと温かい白雪というのが逆転して、冷たい白雪に熱を与える無月さんになってるのもよかったですね……
でも1番好きなのは現実から鏡界に戻ってきたときの無月さんの歪んだお顔がそれはそれはもう狂気に染まっていて、求めてたのはこれだ〜ってなりました😇

無月さんは全体的にすごくわかりやすく恋愛しているルートだったのですが、ひとつだけ……
まさかの感情を持たない理由がトラウマとかそういうのではなく生まれながらにして喜怒哀楽が希薄だったっていう……!
そんなことある?!ってなっちゃいました
そこだけがな〜もうちょっとなんとかならなかったかな〜〜となっちゃいました

【混堂 優等】

混沌を持つ男、わたしの大本命混堂先生!混沌ってなんだろう……?と思ってたら、正統派ヤンデレのことだったようです
現実の混堂先生は優しくて大人な、少し可愛らしいところがある人なんですが、鏡界の混堂先生がそ〜〜れはもう嫉妬の塊なんですよ
無月さんと研究室で戯れてるところを見られて鏡界に飛ばされたかと思えば、他の男と話すなってブチギレられたり、組島くんに柘榴のステンドグラスをもらったと嬉しいことを共有しようとすれば鏡界に飛ばされて他の男からの贈り物を見せつけるなんてとブチギレて壊されたり……
未白!学んで!それダメだよ!とヒヤヒヤしながらプレイしてました😨

現実の混堂先生も混堂先生で異常なところがあって、どんなことがあっても人を怒らず優しくしてしまうんです……
幼い頃から施設に、義理の親元にいたことで、人に優しくしていないと人が離れていってしまうと恐れてしまっている
なので未白が誤って混堂先生の楽しみにしていたチョコレートのオブジェを壊してしまってもまっっったく怒ることなく許してくれるんですよ、けれど未白はそれが自分のことなんて怒る価値すらないどうでもいいものだと思われてたのかとショックを受けてギクシャクしてしまうなんてことがあったりして

それを経てからの未白が男の人に傷付けられたのを見て激しく怒る混堂先生はかっこよくてびっくりしました〜〜、まあそのあと怒ってる様子を人に見せたことにショックを受けて研究室に引きこもってしまうんですけど!そこがまたほっとけなくてかわいらしい!

それから混堂先生はそうなってしまった原因を未白に明かしはれてお付き合いすることになるんです〜〜☺️しかしこのルートの本番はここからでした……鏡界の混堂先生が、俺のことを忘れるなって呪いのように告げるんですよ…………
そして幸せだった混堂先生に鏡界の混堂先生が介入したせいで未白を監禁するまでに追い詰められてしまうんです、なんとなくそんな気はしてた!

未白は混堂先生との生活に浸りながらも、お互いダメになってしまう前に出ていこうとするんです
それに気がついた混堂先生がどうして見捨てるのって縋り付くのが痛々しかったですね……

純愛エンドは混堂先生を説得して日常生活に戻るという終わり方、鏡界エンドでは縋りつかれて振り払えなくて、そのまま鏡界の混堂先生にあらゆるところを鎖で拘束され監禁されるという終わり方です
鏡界エンドの未白の体はきっと女王のものになってしまっているだろうから現実の混堂先生はどうなってしまったのか考えるだけで恐ろしいですね

【墨府 刺君】

痛みを知らない男、いや痛みってないなら苦しくならないし無理して手に入れる必要あるかな……?とついつい思ってしまったのですがまあ持たざる者からしたら知りたいと思うんでしょうね、人間無い物ねだりですから
けれど痛みを知らないことへの弊害って人と関わっていくうちであまりないので、あまり異常性を感じませんでしたね🤔

ちょっとビジュアルとか職業とかがいかついのでうーんと思ってましたが、性格は穏やかで気を許した人には可愛らしくなるな〜とギャップにぐらりとしました!やたらめったらタトゥーを掘ろうとしてくるのはどうかと思いますが!笑

日常生活においては痛みがわからないって自分の体の限界がわからないってことのようでよくいろんなところでぶっ倒れちゃう、それを未白が介護して世話を焼いていくなかで惹かれていくんですよ〜ほんと通い妻みたいになってて可愛かった〜〜

ただ刺君さんは未白の知らないところで喧嘩して歩いていて、自分が痛みを感じることができない分人に痛みを与えその顔を見ることで痛みを、生きているという実感を得ていたんですよね

こんな歪んだことをやめさせたい未白は刺君さんに痛みを与えるためになんでもすると、刺君さんが人に与えた痛みを全て背負う代わりに刺君さんに痛覚を与えるという約束を女王としてしまうんです
わ〜〜痛みがわかったね〜〜めでたし〜〜!とは、まあ、なりませんよね……
痛覚を得たことで痛みジャンキーに成り果てた刺君さんは喧嘩を繰り返し痛みを与え与えられてを繰り返す……そして痛みを背負う未白は苦しみ続ける……

なんやかんやで未白が喧嘩している刺君さんのもとに駆けつけて告白するのですが、
その状況で?!喧嘩相手もいるのに?!とめちゃめちゃ笑ってしまったし、未白の苦しみの真実を知って彼女を苦しめてまで痛みを得るのか考えた時に未白のことが好きだったんだ!って刺君さんが気づくのも面白すぎた!笑
今更すぎんか?!なんでやねーん!

純愛エンドで未白が将来わたしにタトゥー掘ってねっていうエンドはとんでもないな……?!となりました、いやわかるんだけどわからん!
恋愛過程はとてもよかったんですがエンドがぶっ飛んでてびっくりしたルートでした笑

【欠屋 左慈】

愛を知らない男、となってますがちょっとこれはしっくりこないな?とプレイしていて思いました
左慈くんは愛を知らないというか満たされないから孤独を恐れるっていう感じがするんですよね、それとも愛を注がれてもそれが愛だとわからないから満たされないってことなのかな

このお話のなかで1番ヘビーなものを抱えていて、
というのも左慈くんの欠陥は母親から愛を注がれなかったためでして、自分だけ母親から無視されていないものとして扱われ兄だけ可愛がられているのをずっと目の当たりにしてきたんですよね
だから母親からもらえなかった愛を求めてその時々に孤独を満たしてくれる女の子に縋る……でもそこに母親のような無償の愛はないから一時凌ぎにしかならなくて喉は渇き続ける……

だからこそ渇きを癒せる愛を与えてくれる未白にどんどん依存していくんです、他の女の子とはきっぱり断るようになるし夜のホストはやめるし!意外とすっぱりそうしてくれるんだ!とそこはびっくりしました
まあそのかわり未白もほとんどの自由な時間を左慈くんに拘束されるのですが……嫌にならないのかな……?と思いましたが、未白は世話焼きなので全然苦になってなさそうでそれにもびっくりした……

このルートでは未白が自分を犠牲にすることで左慈くんを狂気から救うことを決意して身を捧げます、幸せの絶頂だったのに未白は左慈くんの本当の幸せを祈って身を滅ぼすんですよ………
それを知った左慈くんが未白を取り戻すために駆け回るのはよかったです〜

個人的には噛まなくていいって言ってる左慈くんに彼の幸せを勝手に決めて噛ませて消えていく未白が身勝手ででも切なくて好きでした

【善野 世裏】

裏切ることしか出来ない男、この文言からさぞ酷い男だろうと覚悟していたのですが全然そんなことなかった
世裏さんは裏切ることしか出来ないというか、人を信じることができない故に約束を守ることができない人なんですよね、なので結果的に相手を裏切ってしまうという……
あとまあ女王の成そうとしていることを知りながら自身の狂気のために未白を騙して近付くことも裏切ることに入ってるのかな、なんて思ったり

そういう事情もあって世裏さんは思わせぶりな態度で思わせぶりなことを言ってのけることも多く、あ〜〜未成年にこんなこと言う三十路なんて好きになっちゃダメだよ〜〜でも好き〜〜!みたいになりながらプレイしてました笑

けれど世裏さんの約束することを渋ったり守れなかったりという態度に未白はだんだんと不安を覚えていきます
そして彼へそのことを言及するとまさかの、俺は誰も信じてないという返答を受けるんですよ?!いや話だいぶ吹っ飛んだね!!
未白はその言葉に衝撃を受け傷付くけれどそれで1番傷付いてるのは世裏さんだとちゃんと気付く、さすがカウンセラー……

そんなこともあって2人に少し距離ができたかと思えば、未白が世を騒がせている髪切り犯につけ狙われたことでなんやかんやで身の安全のために世裏さんの家に厄介になることに
ここから好きあってるのに付き合ってない不思議な同棲生活がはじまるのですがもう穏やかで優しくてよかった〜!
特に誰も信じていないけど未白のことは信じたいと思ってる、臆病なせいで信じることができないと世裏さんから吐露されるシーンがすごく好きでした☺️

曖昧なまま生活していた2人ですが、世裏さんがちゃんと想いを告げてくれたことで付き合うことになります〜
その時に世裏さんからクリスマスの日に約束をしてくれるんですよ……!結局辿り着けずに未白に迎えに来てもらうんですが、これがどれだけの進歩かっていう……!信じようと努力してくれたことだけで嬉しいんです😢

そうして純愛エンドでは自分の力でこの狂気をどうにかすると決意し、鏡を壊すことで白雪を女王の魔の手から救うんですよ!
未白という信じてくれる存在によって自分で狂気を変えていく一歩を踏み出せたからこそできた決断なんじゃないかなと思いました

対して鏡界エンドでは鏡界に囚われるエンドです
世裏さんのずっと君を裏切り続けるからずっとそばにいてっていうのが歪んでいてよかった〜
ちょっと難解ですが、白雪を裏切ることは手放したくないっていう愛、鏡界へ白雪を繋ぎ止める嘘は紛れもなく愛だとわたしは解釈しました
色々解釈ができそうなので、他の方の感想も読んでみたいと思います😎

【在間 虚】

何も持たない男、その言葉の通り自分というものが恐ろしいほど何もないんですよ
というのも未白の過去の出来事に関わっていて、未白が柘榴の木から落ちて死にかけた時にその場にいた虚くんは未白から切り離された女王が形を保つために虚という個を奪われてしまったという
空っぽな虚くんを救いたいと思っていた未白が虚くんが虚を失った元凶だなんてあまりにも悲しすぎますよね😢誰も悪くないと言えば悪くないけれどそれで虚くんが失った時間はあまりに大きすぎて……

こうして空っぽになってしまった虚くんを補うために人格がいくつか作られ、空っぽの虚くんの他に俺の虚くんと私の虚くんが存在していたのですが彼らがそれぞれ個性があって好きでした
空っぽな虚くんが虚くんのことを考えられない代わりに2人が虚くんのことを考えていい方向へ導こうと行動しているんですよ……!
虚くんが虚を取り戻したら消えていくとわかりながらそれがいいことだと受け入れているのが切ないけどよかった😢

空っぽな虚くんより俺の虚くんと私の虚くんのほうが未白と関わり絆されていく描写がきちんと描かれていてそれでいいのか……?とも思ってしまったのですか!笑
だって最初のキスはまさかの俺の虚くんからという……?!
虚を取り戻すまでキスはとっておくのかなと思っていたので、このシーンはほんとにびっくりしました!

純愛エンドでは女王を未白が受け入れることで形も保つ必要のなくなった女王から虚くんへ虚が返されるのですが、想像以上にあっさり事が進んでいって驚きました😳笑
女王は未白を憎いと恨み続けていたけれど結局は覚えていてくれなかったことが悲しくて、また一緒にいたかっただけだったんでしょうね

鏡界エンドは空っぽな虚くんと白雪が何もない鏡界に残され虚を取り戻せなかったことを3人の虚に責め続けられる終わりです
このゲームで1番精神的にくるエンドではありましたが、白雪は責められないより責められた方が苦しくないような気もするのでいい終わりだと思いました🪞✨

【王崎 眞記】

狂気しか持たない男、真相ルートというより主犯ルートって感じでした
というのもこのお話はすべては眞記さんの描いたシナリオだったことがこのルートで明かされるんですよね

女王が眞記に未白を捕まえることを頼んだことが全ての始まりでした
鏡の中から話しかけられたことも女の子を捕まえるなんていうとんでもない相談も眞記は驚きもせず二つ返事でオーケーして、捕まえて不要になった女の子をもらうことを引き換えにノリノリに未白を捕まえるためのシナリオを考え実行しはじめちゃう
捕まえる女の子を白雪と名づけ、白雪の周りに7人の狂気を隠した小人たちを用意して、そして自分は王子様だ!なんてどんどん話を進めていく……

女の子を欲しがる理由がまた恐ろしくて、家にあるガラスの棺に自分だけの白雪姫を迎えたいからという……😨
まずなぜ家にガラスの棺があるの?!という話なんですがこれもまた複雑でして、母親が眞記とともに生まれてくるはずだった双子の片割れを弔うために作ったものなんです
そしてその片割れは女の子だと信じて疑わなかった母親はそこにかわりとして女の子の球体人形を寝かしていた
それを見て育った眞記は片割れは兄だったのになあと思いながら、そこにいつか自分だけの白雪姫を迎えようと思っていたという……

眞記は片割れを失ったときにそちらが正常な心を持っていってしまって眞記のなかには狂った心しか残らなかった、生まれながらに欠けた欠陥品だと言っていたけれどこの常軌を逸した母親を見ていると本当に生まれながらにそうだったのかな……?と疑問を覚えてしまいます
母親の異常な失われた片割れへの思いが眞記の自分は欠けているというコンプレックスを深くしたんじゃないかな……

そのコンプレックスゆえに女王という片割れを失って欠けている未白に対して自分とお似合いだと執着していくんですよね
他の小人は狂気から救われたいから白雪を噛んでいたけれど、眞記は未白を捕まえて手に収めるために噛むんですから……ダントツで未白への執着がすごい…………

けれど眞記は自身の鏡界を持たないイレギュラーな存在、そのため噛むことで白雪をじわじわと毒していたことが判明するんです
未白を毒から救うためには他の鏡界の住人に白雪を噛ませろと言われますがそれは絶対に嫌だ!それなら一緒に死ぬ!なんていう始末
目覚めない未白に最後に目を開けて俺を見てくれれば俺も死ぬからと告げるシーンがすごく切なげでよかったです

純愛エンドは眞記は欠陥品である未白に執着していたけれど欠陥品であることも関係なくただ未白とともにいたいと願い、鏡界で女王とひとつになって現実へ戻ってきた未白と一緒になるエンド
未白のもう欠陥品じゃなくなったけど好きでいてくれますか?という問いに、俺は欠陥品のままだけどそれでも愛してくれる?と問うのがすごく好きでした
対して鏡界エンドでは眞記が女王と一緒になることを阻み、欠陥品のままのその欠けた部分を補い合うようにともに鏡界で過ごすというエンドでした
わたしは純愛エンドのほうが好きでした〜🪞

あと公式サイトに載っているキャラクターの人気投票を見たんですが、1番は世裏さんでそれに次いで眞記が人気なのが意外すぎてびっくりしました😳




全て終えて好きだったルートは 組島くん、世裏さん> 無月さん、混堂先生 > 刺君くん、左慈くん、虚くん、眞記さん ですかね〜

これだけ人数がいると隠しの虚くんとか眞記さんまで行き着いた時には若干狂気の胃もたれが起こっていて大変でした!しかも眞記さんという狂気の濁流が最後に待ってるし……🌊

あとわたし最後まで 罪を重ねる のと 罰を受ける がなんだったのかわからなかった!
罰を受けることが女王と白雪が入れ替わるために必要な行為だったのはわかるんですけど、それによって攻略対象が狂気から解放されていくのもわからなかったよ〜〜!わたし何か読み飛ばしていたのかな……
やっぱりもうちょっとその辺すっきり説明してほしかったですね🙃

全体的に思ったよりも人を選ぶお話だったなと思いました、好きな人は好きだと思うけれど万人受けはしないです😔どのルートもそれぞれが抱えている狂気に寄り添いそれを支えるという筋書きにはなるのですが、結構人によってはしんどかったり、ぶっ飛んだ展開になるルートもあったので……

ちょっと期待しすぎてプレイしてしまったかもしれないですね
なかなかない雰囲気の尖った恋愛物語なので、これまでにない設定や展開で面白いには面白かったんですが、なんかちょっと勿体無いな〜となる作品でした

では今回はこの辺で〜👋

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