感想 ∴ 遙かなる時空の中で6 DX 幻燈ロンド


前回は 遙かなる時空の中で6 DX 本編の個別感想を書いてきましたが、ここでは FD 幻燈ロンド の感想を記していこうと思います📝
幻燈ロンド は本編の大団円ルートの続きのお話となっており、迦具土神を退けた帝都での復興のなかで再び怨霊によって危機に陥る帝都を救うというお話
攻略対象に 萬 が追加されています

もちろん新規キャラクターの 萬 も魅力のひとつなのですが、本編では見られなかった鬼側と帝国軍側の垣根を取り払ったやりとりが見られたり、梓の拠点を 蠱惑の森、軍の下宿、旧軍邸、ハイカラヤ と変えることができるんです✨それがちょっとした要素ではありますが面白かったですね
下宿とかハイカラヤとか大丈夫か……?って感じではありますが、みんな紳士的なので全く問題なかった🙃

FD というとわたしはストーリーを読ませるというよりは攻略対象とのイチャイチャ甘いシチュエーションを浴びせるっていう印象があったのですが、幻燈ロンド は本筋のストーリーもしっかりしていて面白かった……!なのにちゃんと本編よりキャラクターとの甘いシチュエーションがあまたに散りばめられていて頬が緩んでしまいました〜〜☺️

あとエンディングも現代に戻るのか、帝都で過ごすのか、本編とは毛色の違ったものを用意してくれていたのですごく楽しめました🌟




下記よりキャラクター別感想


【有馬 一】

本編でも有馬さんが大好きだったんですが、幻燈ロンドではさらに恋愛イベントがマシマシになっていて満足感がすごかったです〜❣️乙女ゲームしてる〜〜っていうきゅんきゅんをたくさん摂取できました

帝都の平和を守るため頑張る梓を労ってプレゼントをくれたりオペレッタに連れて行ってくれたり、有馬さんも慣れないなりに梓へ心を砕いてくれて嬉しかったです💕やっぱりそこは有馬さんなので女性の気持ちを上手に汲み取ってというのは出来てないんですけど、その無愛想さと慣れてなさがきゅんきゅんするんですよね〜〜

有馬さんは一生懸命帝都のために働く梓に惹かれていくのですが、梓はこんな泥に汚れるおてんばな自分は有馬さんには相応しくないなとしょんぼりするそのすれ違いがすごくもどかしかったです
有馬さんも少しづつ傷ついていた梓を心配して元気づけようとしてくれるんですけど、肝心なことは言葉にしてくれないからその溝は広がってっちゃうんですよね😵

さらに有馬さんのお偉いさんの娘さんとの縁談も出てきて梓は有馬さんを遠ざけようとしてしまう始末で!いやほんとにこの男は言葉が足りないな!!
だからこそ有馬さんから頑張っている梓の泥を拭ってやれなくなるのは嫌だったから縁談を断ったと聞いたときはもうめっちゃ盛りがってしまいましたよね!!

けれどそこまで言っておいて好きだという言葉は頑なに言ってくれなくて、梓がまた半ば喧嘩腰に怒りながら好きだって言っちゃって……ってこれ本編でも見たな……?!ってなりました 笑
それに梓を力強く抱きしめて応えるのが有馬さんっぽくてすごく好きでした💓

けれど思いあったというのに有馬さんは戦地への出兵が決まってしまって、それを梓に伝えられず苦しんでいたのがしんどかったですね😢
プロポーズまでしようとしていたのに先の知れない自分の身からそれも諦めてしまって、そのために買ったプレゼントも気持ちと共に隠してしまうんですよ
有馬さんのその気持ちは最もですが、これまで散々ひとりで背負わないで一緒に背負わせて欲しいと言っていた梓にとってそれはとても酷だなあと思わずにはいられませんでした

そして戦地に赴いて最前線へ送られた有馬さんは命を落としてしまう、その事実を知った梓は黒龍に願い過去へ戻りその運命を変えるんですね🎗
戻ったのは有馬が出兵することを知った日で珍しく有馬さんはお酒に酔った状態で部屋に戻ってきて過去と同じように梓がその介抱をします
そこで梓はプロポーズのために用意していたプレゼントと手紙を見つけてしまって、有馬さんに詰め寄るシーンは切なくも甘くて好きでした

有馬さんはそのプレゼントを身につけた梓の姿を見て夢だと思い、梓に口付けてずっとこうしたかったと言うんですよ……!前は口付けることすら梓の重荷になって縛り付けることになると思ったんでしょうね😢
幸せにするとも守るとも誓えない、俺はお前に捧げられるのはこの心しかないとこぼす姿は、何としてもこの人を救わないとと思わせてくれました👏

梓が帝都で八葉と協力しその悲劇を避けると今度は戦地へいる有馬さんへと藤堂さんの矛先が向かうんですね、そして有馬さんを救うために梓は神子の力を全て使って助けに行きます
けれど神子の力を使い果たした梓は帝都にいることは叶わず、有馬さんの幸せを願って元の世界へと帰っていくんです……それがもう健気で涙をこぼさずにはいられませんでした……😭

有馬さんが一度死んでいてその命を救ったのが梓だったと知り、帝都で全てを終えた後に梓のいる現代へ向かうのは本当にびっくりしました🤭
有馬さんが帝都から離れる未来を全く想像してなかったので……
それは梓もそうだったのか有馬さんが梓の元に現れて真っ先に喜ぶのではなく、有馬さんが帝都を離れて現代に来たことを憂いていたのが印象的でした

有馬さんと幸せになることよりも有馬さんが幸せであることを梓はずっと望んでいて、かつて幸せにできないとこぼした有馬がその梓の手を取って共に生きることを望んでくれるのが好きでした

【ダリウス】

ダリウスは帝都の危機を越えて親しくなったはずなのにどこかよそよそしくて、何だろうと思っていたら愛宕山で梓を怖がらせたことをずっと負い目に思っていて遠ざけていたという……!最初っから繊細で臆病なダリウス様が全面に押し出されて来ていて笑っちゃいました 笑

帝都を救ったとしてもアダバナの栽培に関わってしまったこと、その目的を達成するために蔑ろにしてしまった人々に罪悪感を抱き続けていたようで、梓がそのダリウスの罪を受け入れて手を引いてあげるまでそれはもうヒヤヒヤしました😰

そこからは関係も元に戻って鬼の一族の親善のため横浜で働きかけるダリウスの姿が描かれていきます
市長と交流して順調にことが運んでいたと言うのに、梓と連れ立って参加したダンスパーティーで怨霊が現れ人々を救うた芽吹く鬼の力を使ってしまい横浜で恐れられるようになってしまったんですね……
本当にこのルート鬼への差別をありありと感じてしまって苦しくなることが多かったです😢

そして自信が恐れられる鬼であることに酷く心を痛めてしまってまた心を閉ざしてしまうようになるんです
梓は何度もダリウスは悪くないしみんなを守ってくれてありがとうと素直な感謝を伝えているのに、臆病なダリウスはそれを受け止められず……😢😢
全て台無しにしてしまった怒りに任せて梓が素敵だと褒めてくれた横浜を描いた絵をズタズタに引き裂いてしまってさらに自己嫌悪に陥っていくんです

梓にこの恐ろしい心を見られたくないと絵を隠し自室に結界を張って遠ざけて、それでもほんの少しだけ全てを知ったうえで受け入れて欲しいと思ってる心が残ってしまっているのが憎めないなと思いました
その意思が介入していたのか梓が通りかかって扉に手をかければ強固なはずだった結界が簡単に解けてしまうのだからなんというか放っておけないですよね

梓が自室に入り込み引き裂かれた絵を見つけた姿に本心をみられたと内心怯え、鬼の力をちらつかせて脅すことで嫌われようとするのが悲しかったです
その本心を拒絶される前に嫌われてしまおうとするのがダリウスらしいっちゃらしい……

梓が熱心にダリウスの嫌いなところをそこが愛おしいと肯定し続けてあげることで冷たい心をときほぐしていってあげるのが優しくて好きでした💓やはりダリウスルートの梓はカウンセラーの才能があるりますね 笑

終盤にはダリウスが秋兵さんと戦い軍に囚われてしまうという展開に!梓は自分が神子として正しく行動できなかったと後悔して過去へ戻ってやり直そうとしますが、萬の助言から今まで歩んできたダリウスの道を無かったことにするのは嫌だと今できる最善の努力をすると決意するのもすごくかっこよかったです!
そしてダリウスと共に人々を洗脳していた機械である幻燈機を壊して帝都の皆に感謝されるというエンディング🌟
本編では最後の最後まで人と鬼との確執は解決できなかったので、幻燈ロンドでほんの少しでも人と鬼との和解の光が見えるエンディングなのはよかったなと思いました

そしてダリウスといえば本編でのシュークリームなんですけど、おまけシナリオで梓がダリウスの口にシュークリームを突っ込む話がありまして……!
あれよかったですね、正直見たかった……!と手を叩いて喜んじゃいました 笑

【コハク】

コハクにどうしても辛い役目を押し付けたい癖を持った人が製作陣におりませんか……?と疑ってしまうくらいには、幻燈ロンドも悲しくて切なくなるお話でした😢

梓はコハクの朗らかな優しさに触れて少しづつ惹かれていくのですが、コハクはやっぱり神子である梓へ劣等感を抱えていて……
梓が好きなのに釣り合わないこの恋が叶うわけないと梓を遠ざけたりしてしまうんです

どうしてこうコハクはこんなに優しくていい子なのに自己肯定感が皆無なのだろうか?!むしろその考え方が逆で自己肯定感が皆無だから優しくて物分かりのいいいい子なんですかね

その想いは梓に問い詰められることで爆発してしまって、おれだって男だと少しはおれのことを見てほしいとぶつけてしまうんです
そしてそれを後悔したコハクは梓へ恋文を書いてくれて2人は恋仲になるのですが、その幸せは長くは続かなくて……

藤堂さんの手によって帝都が危機に陥り、黒龍の力で過去に遡りその悲劇を避けなければならなくなってしまうんですね
その遡る先は2ヶ月前の時でなくてはならなくて、つまりこれまで築いてきたコハクとの出来事を全て真っさらにするということで……
色々あったけれどやっと思いを通じ合わせた2人に突きつけるのがこの現実なんですか😂😂

そしてそんな悲しいことをコハクはあなたが戻る時空にもおれがいるから何も変わらないと、いつだってあなただけを見てると背中を押すんですよ
やっぱりこのコハクも今この時の梓との幸せは望んでくれないんだなと、そんな悲しいところも変わらないんだなと思わずにはいられませんでした……

そのコハクの意思に応えて梓は過去に戻り最初から全てをやり直して悲劇を退けるんですね
そこでもコハクが藤堂さんと共にいた未来の黒龍にお願いして全てを解決しちゃうのはちょっと笑いました、やっぱり黒龍は神子というかコハクに甘いなあ 笑

梓はコハクへ帝都を守るためにしたことでコハクが本当は得るはずだった数々の思い出、出来事をなくしてしまったことを謝るんです
けれどコハクはなんてことないように、
あなたがそばにいてくれるならどんな未来も最高だ、いつだって梓さんとの未来を夢見てると言ってくれるんですよ
それが梓が無くした過去のコハクと同じだったことで梓の心が救われたのはすごくよかったですね😊

でもやっぱりわたしとしてはコハクと紡いだ良い思い出も悪い思い出も全て白紙にしてしまうのはとても抵抗があったし、それを他でもないコハクが後押しするのが本当に精神的にキツかった……
けれどそんなコハクだったからこそ梓は現代に帰ることを捨てて帝都のコハクのそばへいることを即決できたのかなとも思いました
コハクがその先梓のそばでもっと欲張りに生きてくれることを願わずにはいられないですね😔

【片霧 秋兵】

本編であった父親との関係を清算するという筋書きで、秋兵さんは 幻燈ロンド を含めてやっと綺麗な終わりを迎えられましたね🕊シリアスな展開が続くので恋愛的なきゅんきゅんはあんまりでしたが、秋兵さん好きな方は絶対ここまでプレイしなきゃもったいないな〜と思います✨

ただ秋兵さんは父親の犯した罪を全部背負って償おうとしているためそれはもう痛々しくて見ていられなくなるんですよね😢いつからか周りを気遣わせないために笑顔を貼りつけて、梓は秋兵さんが心から笑えるようになってほしいと気にかけるようになります

そんな梓の温かさや梓によって家族について思い出していくことを通して秋兵さんは惹かれていくのですが、背負っている父親の罪や片霧の家の重さからそこに巻き込めないと安易にはその気持ちを出さないのがもどかしかった……!
背負っているものが重いからこそ秋兵さんにはそれを共に支えてくれる人が必要じゃない?!と思うのですが、秋兵さんの性格を思えばそんな簡単ではないですよね

やっぱり自分の家の問題だから人を頼ることもできないしそんな資格もないと諦めてしまってる、けれど父親が目覚めることを望んでいるのは一緒に罪を背負ってくれる存在が欲しいからといのもあるんじゃないかななんて思ったり🙃甘えるのが下手でやっぱり迷子の子供みたいに見えます

その後藤堂さんによって梓の身の安全と引き換えにダリウスの討伐を命じられてしまい、それを悟られないためにさらに仲間たちを遠ざけるようになってしまうんですよ😢特に梓には酷くあたっていて可哀想だった……
そしてその秘密を抱えたままダリウスと戦い命を落としてしまう……😢😢攻略対象の死を何度も見るのしんどいからやめてほしい〜〜ただでさえ秋兵さん他ルートでも死亡率が高くてしんどいのに〜〜 笑

そして梓はその死を避けるために黒龍の力で時間を遡ります、しかも秋兵さんの父親である参謀総長の力も必要だと一緒に連れて来てしまう!!
梓の読み通り参謀総長が大活躍して秋兵さんは死の運命を免れて帝都の平和が守られました👏👏

しかし秋兵さんとの対話の時間もなく参謀総長は梓が受けるはずだった代償をその身と精神を捧げることで引き受けて消えてしまう……
その時の秋兵さんがあなたの罪と責任しか残らなかったと言うのがすごく痛々しかったです、たとえ目覚めないとしてもそこに身体があって静かに呼吸をしていると言うことに少なくとも秋兵さんは救われる気持ちがあったんでしょうね
けれどそれでは前に進めないと参謀総長は分かっていたから自身が代償を払い消えてしまうとしても、秋兵さんが梓と歩む未来を望んだのかな〜なんて思いました🌟

【ルードハーネ】

鬼の一族としての果さなければならない目的から少し解放されたからか、本編よりもルードくんの年相応な姿をたくさん見られたな〜という印象があります❣️

ルードくんの好きなもの、興味のあること、思えば本編では全然見えてなかったんですよね……
まあルードくん自身がそれを重視しておらず認識すらしていなかったということも大きいかとは思うのですが、梓との何気ない対話のなかで自分のことを知っていく様子がすごく素敵だと思いました✨

しっかりして大人びているルードくんといえど好きなものの話をする時には無邪気になってしまうのも思わずキュンときてしまいました〜💕
梓といることで鬼の一族やダリウスといった存在から離れたルードくんの姿が浮き彫りになっていくから年相応に見えるんでしょうね😉

鬼の一族の移住のため横浜で鬼について知ってもらう講演会を開きその講師をルードくんが務めるのですが、それを終えたのち夜中に梓に会いにきて手応えを伝えるのもすごく年相応な感じでかわいらしかったです
あのルードくんが自分の話をしたいために夜中なのに女性の部屋に来るっていうのがまずびっくり😲しかも成功しましたって伝えて喜んで笑う梓を見て梓の言葉に助けられた、あなたの笑顔が見たかったって言ってくれるんですよ〜〜あまりにもかわいすぎる……!

ルードくんは自分を律しがちなので褒められて素直に喜ぶ子ではないじゃないですか、対して梓は他の人が受けたその賞賛を純粋に喜べる子なんですよね
その梓が喜ぶ様子を見てルードくんが喜びを感じられるというのは素敵だし、ルードくんにとって手放してはいけない大切な人だなって思いました🌿

告白は事故的なシチュエーションでもあったので急だし強引だしでちょっとびっくりしましたが、直後に結婚を見据えた未来の話をされてプロポーズまでしちゃうんだからさらにびっくりの二乗って感じでした 笑

けれど残酷にもそこで思い描いた未来は帝都の危機を、ルードくんを救うために叶わなくなっちゃうんですよね……😢
危機に陥ったダリウスを救うために仮面の力を使いルードくんは一度命を落としてしまうんです、しかし梓は黒龍の力を使い時を遡ってその運命を変えるため奔走します
そしてみんなの命を救うことこそ叶えられましたが、引き換えに梓は神子の力を失って帝都にいられなくなってしまうんです😢😢

その時の決断を言い出せない梓ときたら痛々しくて、決心が鈍る前にとちゃんと別れも告げずに現代に帰ってしまうのが切なかった……
けれどルードくんが仮面を使うことで一度は手放した梓との未来を、梓がやり直した先で今度は他を捨て去ってでも掴み取ってくれたのがよかったなと思いました😇

帝都でどんなに頑張って大きなことを成したとしても梓がいなければそれを喜ぶことができなかったんでしょうね
だからルードくんにはどんなに人から功績を褒められてもそれを受け取れなくて笑顔が戻ることはなかった、そう思うと帝都では明るい未来は見えなかったんだと思います

わたし的にはルードくんが梓を追って現代まで来てくれるというのはちょっとびっくりだったんですが、
帝都ではやるべきことに縛られていたルードくんが現代では心の赴くままやりたいことを口に出してまっすぐ進んでいっていてやっと自分の幸せを見出してあげることができたのかななんて嬉しくなりました
そしてその後のもうちょっと幸せに貪欲になったルードくんも見ていたいな〜という気持ちになっちゃいました💓

【本条 政虎】

やっぱり序盤虎はしっかり梓への当たりが強いというか、ぶっきらぼうだし言葉が足りないし優しくないんですよね!こんな男好きになってたまるか〜〜!!って気持ちになっちゃう 笑
帝都の危機を一緒に救ったといえども変わらずな態度なんですね……😵なんならわたしは本編よりも梓に対して酷いこと言ってるな〜〜と感じる場面が多かったです

酷いことを言われるというか悪党みたいなことをやってる虎を梓が止めたがるっていうお話なので、酷いところが垣間見えるのは仕方ないですしそれを止めようと飛び込む梓が酷く扱われるのはそれはそうなんですがね……

あと虎の父親についての話を中盤に無理矢理村雨さんから聞き出して知るというのもちょっと抵抗がありました、本人が話したがらないことを立ち聞きしてしまったとはいえ興味本位で聞き出すのはいい気しない😔
本編ではちゃんと虎からその話を聞けるのもあって余計にそう思ってしまいましたね

亡くなった父親への親孝行のために、父親に似てお人好しで自ら損な役回りをしてしまう梓にその願いを託すのは素敵だなと思いました
しかも大金差し出してくるんだからびっくりしちゃいますよね?!なんじゃそりゃと思ってもおかしくないそのお願いを静かに梓も受け止めるのがいいですよね😊

特に好きなのが梓が虎に誕生日プレゼントをあげるシーンなのですが、騙されて高い壊れた時計をプレゼントしちゃうんです
虎は亡くなった父親とまんま同じことをしていると呆れつつも多分彼なりに時計を大切にしてくれているのがよかった〜〜
まあ誤解される物言いをして梓を泣かせるのは虎だなって感じがしますが…… 笑

泣かせた後に梓が虎へそれを贈った理由を考えて時計を直して、でもやっぱり虎には梓が願う愛や幸福が分からなくて
でも分からないけど気に入ったから梓のために生きてその愛や幸福を目指してやるって言ってくれるのがすごくいい告白だなと思いました✨
分からないけど理解したいってすごく相手への愛を感じますよね❣️

しかも梓が虎から自分のことが好きでそばにいてくれたら喜ぶと聞いて二つ返事でOKしちゃうのもかわいらしかったし、その呆気なさに後日何度も再確認して梓に連れ添う虎も虎でかわいかった……💓
すごくぶっきらぼうな物言いなのにこんなにかわいく見えちゃうなんて!笑

物語の終盤では破滅の未来を避けるため黒龍の力を使って過去へ遡り虎や仲間とともに尽力し、幻燈機という民衆を催眠している機械を破壊しなければならないというところまで辿り着きます
そしてそれを破壊し帝都を救うことこそできたもののその時の爆発によって虎の片目は朧げにしか世界を映さなくなってしまう……

梓からしたら全てを守るために時を遡ったのに本来失わなくてよかった一番大切な人の目を守れなかったというその罪悪感は計り知れないですよね
梓が入院している虎の部屋に行くとそこはもぬけの殻で、虎が見限って置いてってしまったと勘違いして探し回るのも切なくて……😢😢
けれど虎が梓の泣いている姿を捉え、愛が見えるとそう言ってくれるのがズルすぎました〜〜

虎の好きになった人は不器用に目一杯大事にしてくれる感じに胸打たれちゃうんですよね、しかもそれを伝えるための言葉がわたしにはすごくツボに刺さるんです😳だからどんなに最初の印象が悪くともその一言で虎を好きにならずにはいられなくなっちゃう……💘

その後退院した虎は梓とともに家を構えていいこと限定のなんでも屋をはじめるというエンディング🌟虎が街の人に馴染んで梓と幸せそうに暮らしている様子が楽しげですごく好きでした

【萩尾 九段】

九段さんのルートは彼の優しい強さを見ることができるお話ですごく好きでした✨
それでもやっぱり幼児のようなところもあって、梓から人と人との関わりについてを知っていくような場面はすごく可愛らしくて癒されました〜🐱

梓に萬という存在ができて九段さんがしていた梓の世話を全部萬が掻っ攫っていってしまうものだからしょんぼりしちゃったり、そのもやもやした気持ちを自身の心が律せないからだと反省していっそ好きなものを全部断ってしまおうとしたり……!
恋にもならないほどの小さなやきもちや独占欲を知らないのがでっかい幼児だな〜と微笑ましかった🍰
結局好きなもの断ちも千代にたしなめられ、梓に一緒にしようと誘われてしまえば崩れ去っちゃうのも九段さんっぽいですよね 笑

あと梓が九段さんに膝枕するシーンと九段さんが梓に膝枕するシーンがあるのですが、まさかのスチルがあるのは九段さんに膝枕される梓なのが面白かったです🙃普通逆なのでは……?と思っちゃった!笑
そのスチルめちゃめちゃ綺麗なので好きなんですけどね!

わたしは九段さんのお話のテーマは わけっこ だと思っていて、至る所にそのワードが出てきます
最初に梓と九段さんで銀座のパーラーに行ったときに、どれを食べるか決められない九段さんに梓が わけっこ をしようと提案するんです
そして桃のパフェとクリームソーダを分け合って幸せを独り占めるすのではなく分け合うことで大きくなるのだととても感激するんですよ🍨

そこから九段さんが夢見をすると決意したときにもその辛苦を梓と わけっこ したいと星の一族の秘密を明かしてくれるんですね、幸せを分け合えば大きくなるとしたら辛苦は分かち合うことで半分になると!
今までひとりで星の一族としての務めを果たしてきた九段さんを思うとその成長ぶりを感じましたね
なんだかんだ本編では見えていた未来を回避するために1人頑張っていましたが、ついぞ梓や他の仲間に見えた未来の話を共有してはくれませんでしたからね……

そして果てには未来の星の一族である藤堂さんにも九段さんは歩み寄ってその重荷を共に背負ってあげるんですよ、その優しさが梓や村雨さんに波及していくのも素敵だなと思いました✨
そして3人で藤堂さんの世界へいって救っちゃうんだから九段さんって行動力がすごいし成し遂げる力もすごいですよね、そういうところがやっぱり好きです💌

あと!九段さんへ好きと梓が告白するシーンがあるのですが、恥ずかしさに目を閉じた梓の瞼へキスを落とすだけで返事を忘れ……そのまま1ヶ月放置されていたのは笑ってしまった……!
九段さんは恋仲ってこんなもんか〜って思って何もせず、梓は梓で恋仲になったんだろうか〜?って何もできないのもあまりに面白すぎる😂愛すべき天然カップルですね

【里谷 村雨】

村雨さんは本編もずるい大人だな〜っていう感想だったんですが、幻燈ロンドではさらにずるい大人に仕上がってましたね……!
本編では大人と子供っていう線引きを勝手にして惹かれてる心に嘘をつきながら突き放すっていうそれはそれはずるい大人だったんですが、幻燈ロンドでは好意がだだ漏れだわ梓を揶揄うわと違った意味でずるい大人になってました……🤭
一線引いていたのが取り払われて気を許してくれてるのがすごくよかったですし、甘くて恥ずかしくなっちゃいました 笑

しかもスチルもお風呂乱入イベントに添い寝が2つもある……!そんな頂いてしまっていいんですか?!
わたしは特にお風呂のイベントが好きでしたね、他の人の目を欺くためとはいえ村雨さんの口から背中を流してくれとか出てくるんですよ♨️キュンキュンというかにやにやしてしまいましたよね
そして梓の慌てっぷり!第一声が、違うんです!なのが面白すぎた🤣
どのシーンも梓が大人の余裕と色気のある村雨さんに振り回されて年相応に慌てていて可愛らしかった〜

あと本編では出てこなかった村雨さんの本名が飛び出てきてびっくりしましたね!いやここまで隠してきてたんかーーい!ってなりました
本編でプロポーズされた時ですらそんな話出てきてなかったじゃないの……

村雨さんルートは対話で人が人を救う話を描いていて、村雨さんの人となりや信念が貫き通しているのがすごい素敵だと思いました✨
ひょんなことで知り合った井波という男を救うために色々調べていたら結果的に帝都を救うことに繋がっちゃうんだからすごいですよね、そのためにたくさんの人を説得しちゃう手腕もお見事としか言えません🏳
ただその中で未来から来た人間だとバレてしまって現代に帰ることになったのは彼を志し半ばにしてしまったようで少し寂しかったかな〜

でも現代に戻ってきて高校生の梓が村雨さんの家の合鍵を持ってるって知ってキャッキャって喜んじゃった 笑
そして村雨さんより梓の方が、村雨さんはわたしの彼氏なんだからって2人の写真とって携帯電話の待ち受けにしようとしてるのもすごくよかった!やっぱり 村雨さん (→)←← 梓 の構図は変わらないんですね 笑

【萬】

萬はまず幻燈ロンドからの追加攻略対象ということもあり、縁が深い他の攻略対象達から梓を掻っ攫ってしまうことに抵抗がなかったといえば嘘になるんですがプレイしてみればしっっかり魅力的でそんな不安どっかに飛んでいってしまいました🍃

未来からやってきたオートマタである萬は黒龍の神子を助ける立場である黒蓮と呼ばれるもので、出会ったその日から梓に付き従い帝都を守る役目に着くようになります
しかしオートマタということもあり人間の常識がまっったく通用しないんですよね!少しでも梓を害するものには銃を突きつけて排除しようとするし、そんな萬にいろいろなことを教えてあげなくちゃと母性を目覚めさせていく梓がすごく新鮮でした🌟
そしてそんな梓と萬の姿を優しく見守る八葉たちもよかったです

梓はまず何でもかんでも排除しようとする萬に命は大切な者だと教えるため奮闘します、命には未来があって尊いものだと解いたものの壊れない体を持つ萬にはそれがいまいち理解しきれないんですよね……
もちろん梓の説く命のなかには萬自身のことも含まれているのですがそれもうまく伝わらない

そして猫が車に轢かれそうになった時自分の身を挺してその命を守ってしまい意識を失ってしまう……!上手に萬に命のことを教えられずに命令したからと梓が取り乱していてすごく新鮮でした、とても意志の強い子だからこうなる場面って今まであんまりなかったですよね😳

梓が萬に黒龍の力を注いで事なきを得るのですがその時梓の力と共に梓の感情も萬に伝わって、
梓がどんなに萬のしたことによって悲しんだのかその梓の感情から萬が命の大切さを理解することに一歩近づいたのが素敵でした✨

そこから萬はどんどん感情豊かになり梓へ恋心を抱くようになります💕それも束の間本当の主人である藤堂さんによって自身の記憶を少しづつ取り戻していくんですね
これまで梓が最も大事なことだと教えてくれた命を尊ぶこと、それに反する行いをたくさんしてきたことを思い出して酷く沈んでしまうのがとても痛々しかったです😢😢そして罰を求めるように梓にそれを懺悔したりするんだからまた切ない……
それを受け止めてあげる梓が素敵でした、ほんとに高校生とは思えないですね

そして他でもない萬が藤堂さんに告げた、命を絶つしかないという言葉に酷く後悔して彼と帝都を救うためにひとり奮闘します
けれどやっぱり萬は自身が救われない未来を選択してしまうんですよね……😢

それを知った梓は萬を救うために藤堂さんの協力を得て過去に戻るのがよかったです
藤堂さんこそ萬に辛くあたっていのに最期の一言に毒気を抜かれて、そこには誰しも萬の未来を願う人しかいなくて涙が溢れてしまった……!
しかもこの時間を遡る行為がなければ梓と萬とその他全てが守られる未来がなかったかと思うと、過去の萬の願いがなされたようでとても感動的でした💐✨

エンディングでは萬は過去してきたことを清算するために未来へ向かい、梓は帝都を見守ったのちに現代へ戻り萬を待つ
そして1年経って萬が梓のもとに現れて一緒になるんですね✨

萬って結局オートマタのまま、という認識でいいんですよね……?なんやかんや人間の男のこと女の子になってくっつくのかなと思っていたので、それには少し驚きました
けれどオートマタと人間が理解しあって一緒になるということに意味があるお話だったとも思うので、わたしは好きなエンディングでした〜⚙⚙





幻燈ロンドをプレイして好きだったルートは
有馬さん、ルードくん > 九段さん、萬 > ダリウス、コハク、秋兵さん、虎、村雨さん でした
やっぱりすでにこの人が好き❣️と思ってプレイしてるので、さほど本編と変動がなかったですね
やっぱり有馬さん、ルードくん、九段さんが好きだし、本編とは違った一面が見れて楽しかったです

でもちょっとわがままを言うなら、やっぱり本編の個別エンド後のお話を見たかった……!!!
どのルートでも本編の個別ルートでの思い出が全部塗り替えられてしまっていて、心臓がキュッとなる場面が多かったんですよ〜〜😢これって個別ルートで一緒にしたことだったのにな〜〜と思っちゃったり……

もちろん幻燈ロンドのお話もしっかり作られてて入り込むことはできたのですが、本編が好きだったからこそそう思わずにはいられませんでした
でもちゃんと中盤にはどのルートでも攻略対象と恋人になれたり、キスシーンがあったりと、甘いところを盛り込んでくれたのはたいへん助かりました😇

そして今回も上記個別ルートの他に大団円と藤堂さんルートが用意されています🌟そこでは八葉みんなで藤堂さんのいる未来の世界に乗り込み救っちゃうというお話でした
藤堂さんは本編の参謀総長のように絶対悪ではなくて譲れないもののために悪になってしまった人間なんですよね、藤堂さんルートでは梓が藤堂さんとまっすぐ向き合うことで彼の心が解れていくのがわたしは嫌いじゃなかったです

ただ圧倒的に文量が不足していたのでもっと力入れて書いてくれてもよかったな〜とも思っちゃいました!やっぱりわたしはこの人を憎み切ることはできないなとと思えたので……

というわけで 遙かなる時空の中で6 DX の感想でした〜〜🌸感想を書くのにこんな時間を要したの久々でした
感想を書くまで次のゲームに手をつけないという信条を掲げているので、これでやっと次のゲームにいけるなと少し安心しています 笑

次はゲーム機をvitaに戻して 神さまと恋ゴコロ か 空蝉の廻 がやりたいです🕊
あとときメモのリアルイベントがあるじゃないですか、配信で見たいなーと思ってるのでそれに向けてせめて三原色くんとクリスくんはプレイした状態で望みたいなーと思ったり……❣️

オトメイトもオトメイトパーティーで新作の情報もざっくざく出てきてどんどんやりたいものが増えてっちゃうし!バスタフェも2のティザーが出てきたばっかりだし!楽しいことたくさん🏔
それらを安らかに迎えるためには積みゲーをなんとかしなければですね🌟なんて幸せな忙しさだ〜〜

というわけで今回はここまで
それでは〜〜🐰

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