感想 ∴ 灰鷹のサイケデリカ


黒蝶のサイケデリカを終えてからちょーっと時間が経ち過ぎてしまいましたが、灰鷹のサイケデリカをプレイし終えましたので感想を綴っていきたいと思います📝
本筋に関係ないっちゃないんですが、結構ガッッツリ黒蝶のサイケデリカと繋がりがあってびっくりしました〜間空けないでプレイすればもっとうわーってなったのかもしれないとちょっと後悔しています😢

ただマップを回っていろんな人と話してというシステムがあったので1周目の作業感とプレイ時間が途方もなく感じましたね
元々この作品自体が恋愛要素が薄いのにそのマップ内での会話は恋愛要素なんてほぼ皆無みたいな感じだったので、今わたしは何を回収するためにこの街を巡っているんだ……?という気持ちになって心が折れかけました
ただそれを乗り越えた先の真相は苦労を忘れるものではあったので、これからプレイされる方は頑張って突破して欲しいなと思います〜!

攻略順は先達の推奨プレイ順を参考に、 ノーマルエンド → ラヴァン → ルーガス → レビ → ベストエンド → 旅人 でプレイしました!
ベストエンド → 旅人 の順番さえ守れば他はどの順番でプレイしても問題ないと思います🕊




下記よりキャラクター別感想




【ラヴァン】

声が日野聡さんでジェドへ重い感情を隠し抱いている……もうこれだけで何か恐ろしいことが起こるに違いないと疑っていましたがそんなことはありませんでしたね、偏見ですすみませんでした🙇‍♂️

序盤からジェドへの態度が男に対する態度ではなかったのでこりゃ性別について知ってるんだろうな〜と思ったらやっぱりそうでしたね
男対男として接していたらそりゃ教会で結婚式の真似事なんかしないですよ……笑

性別について本能的に察していてずっと恋情をひた隠しにして接してきていたかと思うとその精神力は並大抵じゃないですね
ただそこにルーガスという鷹の男の影が出てきて、ラヴァンも対抗するようにジェドへの気持ちが溢れ出ちゃうような行動が増えるのが好きでした

個別ルートではジェドを魔女として捉えたルーガスを狼の頭領として呼び出し真正面から奪い返すのにはびっくりしました
いきなりジェドを妻だと言い母であるフランシスカを奪い妻であるジェドまで奪うのかとすごい剣幕で脅すもんだから、ルーガスと一緒にわたしまでびびってしまった 笑笑

この後少し閉鎖的ででも幸せなエンディングが訪れるのかな〜と思いきや、ラヴァンとジェドの気持ちがすれ違い始めて不穏な空気漂うもんだから震えあがっちゃいましたよね?!
たしかにジェドを救うための偽りの婚姻だったにしてもそれに勝手に病んでしまわないでくれ〜〜😭😭

最後にはハイタカの後押しもあり好きあっているうえで一緒にいることお互い確認しあえてよかったです❄️ずっと恨んで呪っていた父であるハイタカが後押しするっていうのがいいですよね
ラヴァンはちゃんと最後まで誠実で勤勉な男で安心しました〜〜

【レビ】

レビはジェドの悪友みたいなポジションで彼といると気が楽だな〜と思っていたら、想像に反して後ろ暗いものを抱えていて頭抱えてしまいましたよね

そしてレビはラヴァンと違いジェドのことを完全に男だと思って接していたので一体どうやって恋愛関係へ……?と思いましたが、性別関係なくジェドが人間として好き!というスタンスだったのでわたし的にはすごく好感が持てました
ジェドの性別が判明してむしろ女の子でよかった!と言ってのけちゃうのも救われましたね

でもやっぱりレビは裏で黒い影として人を殺していたというのがあまりにしんどすぎました😢
殺しに快楽を見出していたり咎めるべき母親がそれを認めて子供心を弄んで利用するのもほんとうに苦しかった……母親にとっての自分の価値がこの行為でしか得られないと思って凶行に走って、裏で苦しくなってもどうしようもなくて
だから彼にとってジェドという手を握ってくれる救いになる存在がいてくれてよかったなと素直に思います

レビの行った殺しをジェドが魔女の行いとして受け入れて死んでいこうとするのを止めるために、自らの殺しを自供して魔女なんていないとジェドを救うのが切なかったですね
お互いがお互いを救おうとして、けれど2人がともに救われる道ではなくて……

ジェドはルーガスから逃れ狼の屋敷で過ごせることになるのですがレビは殺しの罪のため牢に繋がれてしまって、その行き止まりからレビとジェドが心を通わせ合うのがしんどかった
そのなかでレビが未来への夢の話をしてくれるのですが、その内容があまりに平凡な幸せで悲しかった……その幸せを自分は与えられなかったから与えたいと言うのがズルすぎるんですよ〜〜?!

レビは街から追放されることとなるのですが、ジェドはその背を追いかけてともに街を離れていく🍃
でもそれはただ単に出ていくだけではなく、死にに出ていくのは明白で、けれどふたりが幸せに笑い合っているスチルで終わるんです
それももうずるいですよね?!ちゃんと事切れるまで描いてほしさもありつつ、わたしが予測していることとは違う未来もあっていいと、その可能性を願っていいという物語の余白を残してくれてるある意味の優しさなのか……

もちろんレビの犯したことを考えれば完全なハッピーエンドは迎えられないけれど、それでもレビが描いた未来を笑って迎えられる世界を願ってしまうようなお話でした💠

【ルーガス】

ルーガスは女装姿のジェドと関係を深めていくので、他ルートに比べて乙女ゲームしてるな!と感じるエピソードが多かったですね〜
初っ端から事故とはいえキスしちゃうし、神出鬼没な女装姿のジェドを見つけては繋ぎ止めようとするのがすごくよかった❣️

妹と並んで甘いお菓子を与えたり、転んだところを助けたかと思えばそのまま逃がすまいとして手を離さなかったり、仕事を後回しにしてまで話す時間を設けたり……いやめっちゃ好きじゃん?!ってなりますよね〜〜ジェドも女の子として扱われて好意を表されて満更じゃなさそうだし……もうとっととくっついて幸せになれよ?!とは立場的にいかないのがもどかしい😣

フランシスカが魔女として殺された場にいたジェドは感情のままに、エアルは自身が女装した姿であること、魔女であることを明かして明確に敵意を持ってしまうことが苦しかった……
けれどルーガスはジェドが女であること、魔女であることも心のうちにしまったまま、ジェドへの好意を捨て去れないのがすごく血が通っていてよかったですね〜最終的にはオルガと袂を分ち狼と手を取り合ってくれますしね

オルガを襲った際に街の真実、ジェドが魔女であることが明かされ、ルーガスがジェドを捉える場面はジェドの安全を一番に考えた行為だなと咄嗟の判断に感心しました👏👏
そこからルーガスがオルガと結託し決断してジェドを救った、その精神の強さがすごく好きです

オルガがジェドにした最初で最後の父親らしいことが彼女を自由にするために死ぬことで、ルーガスは父親の意思を尊重して汚れ役を担って、そして紡がれたジェドの命をジェドはどんなに苦しくても繋ぎ止めなくてはいけないと思ってしまいますよね……
頭の切れるルーガスはそこまで考えていたのかも

そしてジェドは表向きに死んだこととなりルーガスの手元で屋敷から出ることなく生きていく、想像していたものよりだいぶ仄暗い結末ではありましたがルーガスから滲む優しさがいいなと思ったエンディングでした✨

まあでもルーガスは個別エンディングよりも圧倒的にベストエンドがルーガスルートみたいなところあるんですよね 笑

ベストエンドではサイケデリカを終わらせることを願ってその願いをジェドはルーガスに託して、ルーガスの手によって魔女として死んでしまう✝️
その後ジェドの願いを叶えるとともに、ジェドが隠していたジェド自身の魂の行き先を旅人から聞き、ルーガスの願いのためにその魂を迎えにいくんですよ〜〜それがもうあまりに!あまりに!かっこいい〜〜〜!!!!
もうこのエンドを見てからルーガスが圧倒的メインヒーローにしか見えなくなっちゃった……

救われたふたつの魂が巡り会えた現世でどうか違った形で幸せになってください💐

【旅人】

ラヴァン、レビ、ルーガスのルートを回収したのちに解放されるルートですが、個人的にいろいろ思うところのあるエンディングでした

ひょんなことで酒場でただの女の子として住み込んで働くことになったジェドが、どんどんただの女の子であることを願いその生活をずるずる続けていくのに少しびっくりしました
そしてジェドをただの女の子として接して、好意を持ってくれた旅人がそのジェドの願いを大きくしていくのがよかったですね

ジェドがただの女の子として幸せになるためにジェドとしての全てを捨て去ってしまうのは、ずっとジェドに寄り添ってきたわたしとしては切なくもあったのですが妙に納得もできて、
この街のなかのラヴァンやレビ、ルーガスにはこの街から出ることになったとしてもジェドがジェドを捨て去ることはできないんですよね
ジェドを知らずただの女の子として愛してくれた旅人だからこそジェドを捨て去ることができるんですよ

旅人が他の物語を紡ぐことを阻んでしまったとジェドに謝るのですが、わたしはどこかでただの女の子であることを楽しみ喜ぶジェドが救われることを祈っていたので、その望みが叶えられたこのお話はすごく大切なものに感じました💐
そしてそのお話をアリアに旅人が読んでみせるエピローグも好きでした




全てプレイして好きだったエンディングはやっぱりグッドエンドと、旅人エンドです〜〜❄️
正直グッドエンド以外は街の状況をかなぐり捨てた終わり方だったので個人的には手放しによかった!とは言い難いかなと感じてしまうんですよね
好きなキャラクターはもう圧倒的にルーガスですね、あとレビの苦悩する姿もすごく好きだった……

乙女ゲームをやるつもりでこのゲームをプレイしたので恋愛要素の薄さにはちょっとがっかりしてしまいましたがお話としては読み応えはありました📚
黒蝶のサイケデリカはちゃんと乙女ゲームだったのにな〜とは思わなくもないのですが……

グッドエンドの現世の世界が黒蝶のサイケデリカをプレイしている人にはほんとにもううわーって感じではあるので!黒蝶のサイケデリカ好きな方は確かに灰鷹のサイケデリカまでやっておくといいかも、とは思います✨
でも緋影くんの時系列についてはいろいろ辻褄合わないというか、どうなってあの世界になってるんだろう……とは思う……時間空きすぎてもうわからないのもあるけど……🤔

どっちもプレイしてみてわたしは黒蝶のサイケデリカの方が好きでした〜〜🦋悪い子じゃないんだけどジェドが好きになりきれなかったというか、理解してあげられなかったところがあったので……
あと絶望的な状況なのに思ったよりも底まで落ちた救いようのないエンディングがなかったのもちょっと残念だったんですよね
ヴィルシュや華アワセみたいなしんどい乙女ゲームばっかり今年プレイしていた弊害かもしれませんね 笑笑

季節的にも寒くなってきた今プレイするのにはぴったりのゲームでした❄️次はどんなゲームををプレイしようか悩んじゃいますね〜
思い切ってギャグみたいなのやるのもありかな?手元にあるのだと VitaminR か ドットカレシ 、あと 喧嘩番長 あたりしかないけど 笑

では今回はここまで🌃
おやすみなさ〜い👋

0コメント

  • 1000 / 1000