感想 ∴ 十三支演義 偃月三国伝1
今回は 十三支演義 偃月三国伝 をプレイし終えましたので感想を綴っていきたいと思います〜まだ続編の2はプレイできていないのですがとりあえず本編の分だけ📝
関羽とか曹操とか名前を聞いたことがある程度で三国志を全くわからないままプレイを始めたのですが、思っていたよりもファンタジー色が強く何も心配することはなかったですね
多分史実は関係なかったんじゃないかな?知っていたらさらに楽しめる要素とかもなさそうな気がします🐱そりゃ主人公に猫の耳が生えててファンタジー色ぬきで真剣な戦乱モノやるわけないですよね 笑
猫の耳が生えている主人公たち猫族は人々から疎まれていて、でもその種族の特性から曹操によって目をつけられて戦いに巻き込まれていく……と冒頭からかなりしんどくなる展開が続きます💥
しかもこの無理矢理戦いに巻き込んできた曹操やその部下の夏侯惇が攻略対象なのがもうわたしには信じられなかったですよ?!笑
あと桃園システムというショートエピソードを読んでいくパートがあるのですが、なかなかにわかりづらかったですし回収もちょっと面倒だなと思わずにはいられませんでした……
しかもクリアしたのに全然埋まってないな〜と思って確認したらエンド後のストーリーと他のサブキャラのエンドも紛れ込んでてびっくりしました!わたしが説明読み飛ばしちゃってたのかもしれませんが🌀
攻略順は 張飛 → 夏侯惇 → 曹操 → 趙雲 → 張遼 → 劉備 でした🎗️わたしは勝手に劉備に攻略制限がかかってると思い込んでいたのですが攻略制限はなかったらしいです 笑
個人的には趙雲、張遼、劉備はそれぞれ物語にあった謎が明かされるお話なので後半がいい気がします
ただ共通ルートもなかなか長めで同じような展開が続くのでダレたりしそうなら好きなキャラクターから攻略するのがおすすめです🫶
下記よりキャラクター別感想
【張飛】
張飛は関羽を姉御と慕ってついてまわっている賑やかな弟分です🐱戦いにおいても精神的にも関羽の方が強いし大人びているので同族として弟分として守らなきゃという気持ちがありますし、やっぱり幼いところが目立ってしまって……どうやって恋するんだ?ってなりましたよね 笑
劉備ほど子供ではないものの関羽が好きでストレートに愛情表現してきたかと思えば大事なところで素直になれなかったり考えなしに行動しちゃったり、頼りないというか危なっかしくて放って置けなくなっちゃう
このルートでは猫族が獣になって暴れてしまうことが描かれていて、関羽が危機に陥った時に張飛がその現象に陥ってしまうんです🌀張飛が獣化してしまうことが人々にバレたときの処遇を憂いて関羽やみんなが必死に止めようとするのが切なかった……
けれど結局張飛は人々から追われる身になってしまって、張飛を逃すために関羽は曹操の剣客として過ごすようになるんですよ
そうして久々に再開した張飛の成長した姿にはもうびっくりしてしまいました!めちゃくちゃ大人びてるしなんかやさぐれてて賑やかさのかけらもないし!しかもすごい怖い顔で迫ってくるし!
でも関羽は張飛を守るために自身の身を売ったのに曹操の愛人だなんだと勘違いしてたのは変わりないな〜とホッとしちゃいました 笑
張飛と一緒にいたい、猫族のもとにいたいと思いながら曹操のところへ戻らなければいけないと葛藤していた関羽に、自分のために生きていいんだと言ってくれる張飛が頼もしくてすごく好きでした🎗️
【夏侯惇】
曹操の部下で猫族の村に無理に押し入ってきてバチるのが初対面なのでもう第一印象は最悪⤵️⤵️まさかこの人が攻略対象なのか?この横暴なひとが??ってなりました 笑笑
しばらくは女!とか十三の女!と呼ばれ続け、なぜか上司の曹操が関羽を贔屓して戦闘やらに参加させるもんだからもうさらに目の敵にされ、でも曹操の期待に違わない武勲をあげるもんだから一目置かずにはいられなくなっちゃうっていうのがいいですよね
最初から関羽が大好きだったり一目置いていたりしている攻略対象が多いからこそ好感度マイナスからはじまって信頼を積み重ねていくのがすごく楽しかったです🎗️十三支だから女だからと関羽を受け入れようとしなかった夏侯惇が、彼女を武人と認め、そのまっすぐな気持ちが恋愛として発展していくのが好きでした❣️
そういった偏見だとか先入観を拭い去って変わっていった夏侯惇をよく思わなかったのが夏侯淵で、そのきっかけとなった関羽を恨み殺そうとしてくるのですが兄弟として大切に思ってきた夏侯惇の手によって死に追いやられるのはかなりしんどかった……
そこまで真っ直ぐ、自分を痛めつけながら生きることはないのにと思いながら、曹操軍から去ろうとしている関羽には夏侯惇に謝罪以外に何も言葉をかけられないのがまた苦しくて😢
その後敵としてふたりは向かい合うことになるのに関羽が夏侯淵を失った痛みに苦しむ夏侯惇を抱きしめてしまうのが美しい光景だなあと思いました🌄
夏侯惇の目に毒矢が刺さってというヘビーな場面もありましたが、そこで意識が混濁している夏侯惇を関羽が正体を明かさず助けるのも切なくて好きなんですよね〜〜
十三支で女の関羽に命を救われたと知ったら夏侯惇は嫌がるだろうとひた隠して、かたや夏侯惇は命を救ってくれた女に恋心を抱きながら関羽だったらいいと思っているのがいいすれ違い😉
最後の最後でその事実を夏侯惇が知ったときに、関羽がそれを黙っていなければいけなかったような態度をとっていた自分自身に憤慨し、関羽を逃さまいと押せ押せで迫ってくるのもギャップできゅんきゅんしちゃいました❣️
【曹操】
乙女ゲーム界でも名高いヤンデレという事前情報だけは持っていたのでどんなとんでもない人なんだろうと思っていたのですが、想像していたよりずっと寂しげで放って置けなくて、プレイ前と後で印象が一番変わったキャラクターでしたね🤔
強引に脅して物事を進めながらも蓋を開けてみたらなんやかんや面倒見がいいところとかいいですよね
人質にしていたはずの劉備をちゃんとのびのび教育してあげてたり、間者として潜り込んだ関羽を言いくるめて本拠地の城に囲い込んだり 笑
もっと冷徹で横暴で到底逆らえないような恐ろしい人間のかと思っていたのに、彼の本質は関羽が言っていたように欲しいものがわからない、手に入れ方がわからない、大切にする仕方がわからない、ただの寂しげな子供なんですよ
関羽を曹操の飢えと渇きを満たすための駒となれ、満たされるその時まで十三支から離れ孤独に戦い続けろなんて脅して手に入れて、けれど曹操は関羽の手に入れ方をこれしか知らない……
こんな手に入れ方をしたから自分から離れていくことを恐れたり、関羽は関羽で駒としかみられていないことに寂しくなってしまったりとすれ違っちゃう
それでも眠れない夜に逢って時間を、会話を重ねていく曹操と関羽はロマンチックだなと思いました🌉
一度関羽のそばで眠りにつけてから眠らせろと何度も乞うて甘える場面は特にキュンキュンしちゃいました🫶
ただそこから関羽が猫族と人間の混血であることが発覚してからのその血への執着はも〜〜とんでもなく恐ろしかった……
人間からも十三支からも爪弾きにされてきて、人間に交わるため自ら猫の耳を削ぎ落としてまでしがみついてきたことを思えば、人間も十三支も嫌いで同じ境遇の関羽しか大切に思えなくなってしまうのはすごくわかるんですよね
曹操からしたら関羽が好きな気持ちがあって、そのうえで世界でひとりだけだと思っていた同じ境遇の人間がいたこと、それが他でもない関羽だったことに喜び運命を感じた🎗️
でも関羽には伝わっていなくてその血だけに異様に執着しているように見えちゃうから溝が深くなっていっちゃう😢しかも曹操の他の大切なものを捨てさせようとしてるんだからそりゃ逃げ出しもしますよね……
果てには戦場で相対することになって、袁紹の策略によって曹操が人間と十三支の混血だったことも人の前に明らかにされてしまいます🐱
けれどかつて曹操軍に関羽がいたことで曹操が混血であることも受け入れられる土壌が整っていて、窮地を脱することができたのがすごく熱い展開で好きでした☺️夏侯惇の吠えるところとかもうめっちゃ熱かった〜〜
曹操の情緒が結構ジェットコースターしてるんですけど、それがちゃんと理解できるというか、なにがきっかけでそうなったかが描かれていたので物語に引っ掛かりなく入っていくことができました✨
まあ上がり下がりが激しいことは間違いないので関羽は曹操から離れず不安にさせないように一緒に過ごしていくのかな〜なんて思います 笑
【趙雲】
趙雲は他国の武将ですがなんやかんやでどのルートでも猫族お付きの人みたいになって支てくれるんですよね🐱なのでどのルートでも猫族にとって大変頼もしい存在で攻略するのが楽しみでした〜
でもまさか後半あんなすれ違って悲しい思いをするとは 笑
なんでこの人こんな物語の初っ端から猫族や関羽への好感度突き抜けているのかは正直よくわからなくはありましたが、この大らかさや優しさ、強さに勇気づけられる場面ばかりでした👊
もしかしたら猫族への好感は父代わりである公孫賛から譲り受けたものなのかもなーなんで思ってます、よく考えたら人間として猫族の関羽と恋に落ちるのは趙雲だけですからね
趙雲の魅力はあのきれいなお顔と誠実さが滲み出ている声だなと思っていて、それで真っ直ぐに人と向き合い、よく褒めるんですよ〜〜!そんなことされたらみんな趙雲のこと好きになっちゃうじゃないですか〜〜?!
劉備をはじめ猫族はすっかり趙雲に懐きますし、
関羽のことも戦場で舞う姿は美しいと褒めながら、女の子なのだから戦場から遠ざけたいと思っているとも伝えてくれて、猫族でも武人でもないただの女の子のように接してくれるのがすごく好きでした🫶みんな関羽の強さを褒めてくれるばかりだったのですごく新鮮で沁みますよね
このルートでは関羽の出生の秘密が明かされ、趙雲の主である公孫賛の娘であることが判明してからふたりの歯車がどんどん狂っていってしまいます……⚙️
公孫賛の死によって娘の関羽が国を治めることになり趙雲は主従関係に縛られ、また公孫賛の遺言にもがんじがらめにされてしまって見ていられませんでした😢
公孫賛から託されたまま関羽に相応しい男性が現れるまで自身を律して距離を保ちながら支えようとして、その距離に関羽は悲しくなっちゃったり数々のすれ違いがもーーしんどい🌀お互いがお互いを好いているのなんて誰が見たってわかるのにどうしてこうなってしまうんだと……
そして袁紹という相手が現れてからはふたりを見ていられなくなってしまって、果てには苦しみのあまり大切だと守ると言い続けていた関羽から離れることを望むのが切なかったです😢
けれどその迷いを振り払って関羽を救いにくるのはかっこよかった〜〜関羽への俺はお前のものだという告白も趙雲らしくて好きでした🕊️
バッドエンドの関羽を救うと言い続け進もうとしながらひとり死んでいく趙雲もわたしはすごく好きです……めちゃめちゃしんどいけど……
到底関羽には窺い知ることのできない遠い地でそうやって死んでいって、けれどどんなに距離が離れていても気持ちだけは関羽のそばへ戻ってから息を引き取るのが、人の心はないけれど救われたような気になりました🎗️
正直趙雲はとても魅力的なキャラクターだからこそ、こんなすれ違ったりしんどい場面はなしにハッピーな恋愛してほしかったと思わず思ってしまいます〜〜エピローグではだいぶイチャイチャしてくれていてこれが見たかった!!ってなってました 笑笑
【張遼】
張遼はビジュアルも立ち居振る舞いも浮世離れしているな〜とは思っていましたが言葉の通り呂布のお人形っていうのがインパクト強かったですね😳しかも呂布は長い時を生き続けている仙女だとか、とんでもない事実ばかり明かされていたルートだったように思います
張遼は主人である呂布のお気に入りの関羽を大切にしていくなかで、関羽の喜ぶこと悲しむことという基準でありながら少しずつ人間らしさを得ていって、さらに自ら人間らしさを学びたいと関羽の近くにいるようになっていきます🐥
特に関羽と猫族のもとへ行って彼らとともに過ごす場面が好きでした〜猫族に食事をふるまったり剣術の稽古をしたり、呂布のもとにいたときにはしてこなかっただろう暖かな交流を彼が持てたのが微笑ましかったです☀️
けれど呂布のもとにどればそれは甘さとなって張遼の身を脅かしてしまうことになるんですよね……そこに貂蝉の策略もあり関羽と張遼は敵に追われコテンパンにやられてしまいます😵
そうして次に会った張遼は人間らしさをを失っていて、助けを求めてやってきた袁術や女子供を泣いて止める関羽を気にも止めず殺し尽くす始末
個人的にハッピーエンドへの道を踏み外したかと思うほどかなり酷くてしんどい場面でした……
しかしその張遼は呂布によって新たに作られた別の張遼だったんです!関羽と心を交わしていた張遼は別にいて壊れかけたまま放っておかれていたのですが、関羽の危機に張遼は目覚めふたりで呂布を打ち倒します💥
ですが張遼は呂布によって生み出された土人形、呂布がいなくなれば形を保ってはいられなくなってしまう……
滅んでいく張遼を見つめる関羽のスチルが悲しくも美しくてよかったです🦋
ハッピーエンドでは呂布の残した魔法の道具によって関羽の寿命を半分張遼に分け与えることでその命を繋ぐのですが、個人的には滅んでいく張遼を見送るエンディングの方が好きでした
【劉備】
劉備というキャラクター自体がもうめっっっちゃ子供👶どうしたって関羽にとって劉備は庇護対象で、わたしから見てふたりの間に恋愛なんてうまれなさそうだな〜と
乙女ゲームで石田彰さんが声優をしているのにショタとしてしか見られないのが正直勿体無い〜〜なんて思っていたのですが、ルートに入ってみたらいろんな人格が出てくる出てくる 笑
純粋な子供の劉備に、少し大人びた劉備、邪悪な子供の劉備、でっかくなった劉備……関羽とともにどの劉備が本当の劉備なのか困惑しながらプレイしていました🌀
純粋な劉備に救われてきたからこそ関羽はそれを劉備に求め、けれど劉備は彼女が子供としか見てくれないこと、戦いにおいて守ることができないことに苦しんでしまうんですよね😢
そして呂布がちょっかいをかけ劉備にかかっていた猫族の呪いが解けたことで力を得るかわりに純粋さを失ってしまう
劉備としては関羽を守れる力が手に入ったのに、関羽は純粋さがなくなった邪悪な子供な劉備を劉備じゃないと拒絶してしまうのが可哀想で、どんな劉備でも関羽が一番大切でお互い大切に思っているのにすれ違い続けちゃう〜〜
取り返しがつかなくなる前に関羽の手によって殺されることを少し大人びた劉備に望まれますが、劉備に依存してしまっている関羽には到底そんなことはできなくて事態はどんどん悪化していっちゃうのがまたしんどいんですよね
劉備が関羽と離れて人間を害するようになったことさえ、関羽が全て劉備だと認めて受け入れてあげなかったからと責任を感じるようになる始末……
関羽が身を挺して止めて、劉備の体から抜け出した呪いを再びその体へ封印し、山奥での生活へ戻るのですがも〜〜後味が悪すぎでした🐱
人はたくさん死んでいて、猫族の評判が悪くなって、結局人と猫族を交えて生きることはできなくなって……猫族の謎が明かされるルートではありましたが猫族として最良の幸せを得たエンディングではなかったですね
全て終えて好きだったのは 夏侯惇 > 趙雲、曹操 > 張遼、劉備 > 張飛 でした〜🐱
張飛や劉備は家族感が先に来てしまってわたしには恋愛っていう楽しみ方がしづらかったです🌀関羽もふたりに関しては守らなきゃ守らなきゃとお姉さんモードになってしまっていたので……
夏侯惇はマイナスのところから戦いを通して信頼関係を築いていって、その信頼が恋に変わっていくのがすごくよかったんですよね❤️🩹あと夏侯惇ルートを踏まえた桃園システムの夏侯淵の話もすごくすごくしんどいけど好きです😢なんならまで含めて夏侯惇ルートといっても過言じゃないと思います
関羽のこと見下したり怒鳴ったりしてきたけど結局このふたり憎めなくて好きだあ〜ってなりました
そして曹操も噂通りのヤンデレっぷりでヤンデレ男の知見を広げられてよかったです✊もうスイッチ入ってからはとんでもない執着と束縛ムーブが面白くて仕方なかった
ただ三国志の世界観のお話なのでどうしても戦うパートが多くてそれだけ読むのがしんどくて……
関羽が戦いに長けてるので続編でも多くなってきそうなのだけちょっと気が進みませんね🌀でも糖度は続編の方が高いらしいので少し間をあけてからプレイしたいな〜と思います🌟
というわけで今回はここまで
ではまた〜〜🕊️
0コメント